2019年3月23日(土)

東横線渋谷駅を一夜で地下へ、線路切り替えの早業 13年の注目技術7位

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2013/12/16 7:00
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 経済ではアベノミクスに沸いた2013年、社会に大きなインパクトをもたらした技術は何か――。IT(情報技術)や医療、建設、電気・機械の分野を対象にした雑誌を発行する日経BP社では、専門記者200人が今年注目された300以上の技術を挙げ、その中から4人の審査員(ノンフィクション作家の山根一眞氏、日経トレンディの渡辺敦美編集長、日経ビジネスの山川龍雄編集長、日経WOMANの佐藤珠希編集長)がベストテンを選出した。今回は、ベストテンで7位となった「直下地下切り替え工法」を取り上げる。この技術によって、東急東横線渋谷駅の駅と線路は、鉄道営業を1日も止めずに、一夜にして地上から地下に切り替わった。

2013年3月16日午前1時過ぎ、地上2階の東急東横線渋谷駅は、最後の列車を迎えた。このとき手前の代官山駅付近では、レールを地下に切り替える作業が一気に始まる。勝負は未明の4時間足らず。約1200人が動員され、工事は無事に完了。午前5時すぎ、地下5階の新ホームから始発列車を送り出した。

2013年3月16日午前0時45分、東横線渋谷駅の地上ホームに下り最終列車が到着。大勢の鉄道ファンがホームを埋め尽くす(写真:東京急行電鉄)

2013年3月16日午前0時45分、東横線渋谷駅の地上ホームに下り最終列車が到着。大勢の鉄道ファンがホームを埋め尽くす(写真:東京急行電鉄)

東横線の地下化の事業区間は、渋谷駅から隣の代官山駅までの約1.4km。渋谷駅寄りの区間は、地上の旧線路を残したまま、地下の新線路に切り替えることができる。しかし、地上に出る部分は、旧線路の真下に新線路がある。旧線路を撤去する一方で、旧線路のレベルを下げてそのまま使えるようにするといった工事が必要だった。採用したのは、「直下地下切り替え工法」と呼ぶ方法だ。

地下化区間の縦断図(資料:東京急行電鉄)

地下化区間の縦断図(資料:東京急行電鉄)

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