うつ病の問診助けるセンサー、NECソフト開発に着手

2014/2/6付
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NECソフトと群馬大学理工学研究院分子科学部門は、疲労やストレスなどの体調を反映するバイオマーカー(唾液中の物質など)を、人工核酸を使って検出する簡易センサーの開発を始めた。

開発する簡易モニタリングキットのイメージ(図:NECソフト)

開発する簡易モニタリングキットのイメージ(図:NECソフト)

今回開発する簡易センサーは、唾液や尿などの生体を傷つけずに得られる検体からバイオマーカーを検出するもので、うつ病などの問診を補助できるという。検出用分子として、従来使われてきた抗体の代わりに、バイオマーカーと結合する人工核酸(アプタマー)を使うことが特徴だ。

従来の一般的なバイオマーカー検査では、検体を検査機関に送付して大型機器で解析するプロセスが必要で、結果を得るまでに数日間の期間が必要だった。このため、問診の現場で体調を把握し、休息が必要かどうかを判断するような検査には向いていなかった。NECソフトと群馬大学が開発するセンサーは、唾液などを用いて数分で測定できることを目指しており、簡易的な検査手法としての応用分野が広がる可能性がある。

NECソフトは、2011年に情報処理技術を用いたアプタマー取得手法を確立。加えて、酵素活性を持つ新規DNA配列を利用したアプタマーセンサーを開発済みである。群馬大学は、核酸の塩基部位に化学修飾基を導入した独自の人工核酸ライブラリーを設計・合成することで、低分子などのバイオマーカーに対して高い結合特異性、結合親和性を示す人工核酸の創製に成功している。

今後は、群馬大学が開発する新しい人工核酸と、NECソフトのアプタマーデザイン技術を持ち寄り、簡易モニタリングキットの開発を目指す。なお、この開発プロジェクトは、科学技術振興機構(JST)の研究成果展開事業「研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP)」に採択されている。

(日経テクノロジーオンライン 赤坂麻実)

[Tech-On! 2014年2月5日掲載]

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