2019年9月16日(月)

フュージョン、30秒10.5円のスマホ向け通話サービス

2013/12/6付
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図1 中継部分にフュージョンのネットワークを使う

図1 中継部分にフュージョンのネットワークを使う

楽天の子会社であるフュージョン・コミュニケーションズは2013年12月5日、通話料が30秒当たり10.5円のスマートフォン(スマホ)向け通話サービス「楽天でんわ」を同日から提供すると発表した。携帯電話大手3社の通話料と比較すると、基本料負担が軽いプランでの一般的な通話料金(30秒21円)の半額という。基本料ゼロ円で利用できることや、回線交換方式を採用したことで既存の電話番号のまま発信できる点なども訴求し、幅広い利用者の獲得を目指す。

楽天でんわは、発信側と着信側の両端で携帯電話会社の電話網をそのまま使い、中継部分にフュージョンの自社網を使うことで回線交換方式のまま通話料金を引き下げた(図1)。専用アプリを使って発信するため、中継事業者を識別するプレフィックスなどの番号を入力する必要はない(図2)。スマホの電話帳を参照して発信できるほか、着信側には自分が持つ携帯電話番号が表示される。使い勝手は携帯電話の通話機能とほぼ同じという。

図2 楽天でんわの専用アプリ

図2 楽天でんわの専用アプリ

ただし、緊急通話には対応しないため、110番などにかける際はスマホ標準の通話機能を用いる必要がある。

基本料のほか初期費用も無料で、最低契約期間の縛りもなく、使った分だけ支払う完全な従量制を採用した。会見で登壇した楽天の國重惇史副社長は「携帯電話の通話料はこの10年変わっていない。さらにスマホの通話料は高い」と主張(図3)。その根拠として、従来の携帯電話機向けでは用意されていた、高い基本料を選択して通話料を安くできるプランがLTE(Long Term Evolution)対応のスマホには用意されていない点を挙げた。

図3 楽天 代表取締役副社長 國重惇史氏

図3 楽天 代表取締役副社長 國重惇史氏

携帯電話各社は別途、スマートフォン向けの通話割引オプションを用意しており、楽天でんわと同等の通話料を実現しているメニューもある。ただし月額980円など通話料を含まない月額定額の課金が伴う。フュージョンの相木孝仁社長はこの点を指摘し、「定額を支払う他社のオプションは月に必ず2000円以上通話する人でないとメリットがない。楽天でんわは通話時間に関係なく必ずメリットを享受できる」と、料金面での優位性を主張した(図4)。

図4 フュージョン・コミュニケーションズ 代表取締役社長 相木孝仁氏

図4 フュージョン・コミュニケーションズ 代表取締役社長 相木孝仁氏

なお、通話の着信側の事業者が発信側に請求する接続料は、携帯電話の場合で30秒2円程度となっている。楽天でんわは両端で他事業者の網を使っているため、携帯電話同士の通話では30秒4円程度を携帯電話事業者に支払っていることになる。

(日経ニューメディア 玄忠雄)

[ITpro 2013年12月5日掲載]

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