アップルの侵害認定 サムスン特許巡り米当局
【ニューヨーク=共同】米国際貿易委員会(ITC)は4日、米アップルが韓国サムスン電子の特許1件を侵害したと認定し、アップルの一部製品について米国への輸入禁止を命じたと発表した。対象は旧型製品のためアップルの経営への影響は限定的とみられるが、同社の特許戦略には打撃となりそうだ。
米メディアによると、アップルは上訴する方針。輸入禁止の対象は、スマートフォン(多機能携帯電話)の「iPhone(アイフォーン)4」や、タブレット型端末「iPad(アイパッド)2」などの旧型品で、米通信大手AT&T向けモデルに限られる。
サムスンは2011年、アップルが4件の特許を侵害しているとITCに提訴。ITCは通信関連の特許1件の侵害を認めた。
スマートフォンやタブレットの販売で競争する両社は、世界各地で特許争いを展開。アップルは昨年8月、米連邦地裁でサムスンによる特許侵害の評決を勝ち取っている。