2018年12月11日(火)

仕事って何 「脳がちぎれるほど考えよ」  (孫正義ソフトバンク社長)

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2014/4/12 7:00
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 4月、多くの若者が新社会人として第一歩を踏み出す。日本企業を取り巻く競争環境が厳しさを増す中、仕事とどう向き合うべきか、何のために働くのか。壁を乗り越え、実績を積み重ねてきた経営者や識者に語ってもらう。

孫正義(そん・まさよし) 16歳で単身米国に渡り、1980年カリフォルニア大バークレー校を卒業。81年ソフト卸販売の日本ソフトバンク(現ソフトバンク)を創業し、社長。果敢なM&A戦略を通じ、日本のIT分野で先駆的な役割を果たしてきた。佐賀県出身、56歳。

孫正義(そん・まさよし) 16歳で単身米国に渡り、1980年カリフォルニア大バークレー校を卒業。81年ソフト卸販売の日本ソフトバンク(現ソフトバンク)を創業し、社長。果敢なM&A戦略を通じ、日本のIT分野で先駆的な役割を果たしてきた。佐賀県出身、56歳。

米携帯電話大手スプリントの買収など、世界規模で事業展開を推し進めるソフトバンクの孫正義社長。「世界一の企業になる」という目標を掲げ、創業30年余りでグループ企業は1300社を数え、さらに成長し続けている。飽くなき事業欲はどこから来るのか。若い世代に何を望むのか。

■5分で発明、毎日挑んだ

――ソフトバンクは猛スピードで事業を広げています。そこまで急ぐ理由は何でしょう。

「企業の価値は挑戦と進化で決まる。受け継いだものを守るだけでは会社は大きく強くなれない。世の中の進化に置いていかれて地盤沈下していくだけだ」

「例えば、創業後30年間生き残る企業がどれくらいあるか。ありとあらゆる会社の0.02%しかないといわれる。今から30年後、新社会人の多くは今の僕よりちょっと若いくらいだが、家庭を持ち、大黒柱として支えているだろう。ただし、創業から30年で99%以上の会社は無くなっている。米アップルですら、倒産するのではといわれた時期もあった。30年後どうなるのか、先を読む選球眼が大事だ」

――挑戦や進化を続けるには、どうすればよいのでしょうか。

「僕が考えた、働く上での極意が幾つかある。1つは『脳がちぎれるほど考えよ』。米国に留学した19歳のころ、1日5分で1つ発明するノルマを自らに課した。1年間で250件ほど特許に出願できるようなアイデアを生み出した。そのうちの1つが音声付きの多言語翻訳機で、試作機まで作り、1億7000万円を稼いだ」

「さっそく今晩にも、ストップウオッチできっちり5分間測って、世界初のモノを考えてみてほしい。新しい水道の蛇口とか、今までにない自動車のワイパーとか何でもいい。脳がちぎれるほど考えて、それがモノにならなかったとしても、そのアイデアは人生のどこかで役に立つはずだ」

「ソフトバンクを創業する時も、どんな事業をすべきか40くらいアイデアを作った。恐らくどれを選んでも、少なくとも日本一、さらには世界一を狙えたと思う。それくらい最初に考え抜いた」

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