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本日発売、トヨタ「86」を評価 超低重心の操作感

トヨタ自動車「86(ハチロク)」

トヨタが2月に開いた体験試乗会には多くのファンが訪れた

トヨタが2月に開いた体験試乗会には多くのファンが訪れた

トヨタ自動車は、小型スポーツカー「トヨタ 86(ハチロク)」を4月6日に発売した。モチーフにしたのは、同社の1980年代のスポーツカー「AE86型カローラレビン/スプリンタートレノ」。

技術提携している富士重工業の水平対向エンジン技術とトヨタの直噴技術を組み合わせた「水平対向D-4Sエンジン」を初めて採用。フロントミッドシップに搭載して重心高460mmの超低重心にすることで、車体がほとんど傾かず滑らかな操作感が得られる。エンジンが吸い込む空気の響きを増幅して車内に引き込み、車内でエンジンの回転音を反響させて高速運転の臨場感を持たせる「サウンドジェネレーター」を搭載した。

トヨタ自動車の「86(ハチロク)」

トヨタブランドとしては、2007年に生産を終了した「MR-S」以来の本格スポーツカーで、新型スポーツカーの発売は13年ぶり。「スバル BRZ」の名で販売する富士重にとっては1991年に発売した「SVX」以来20年ぶりの本格的スポーツカー開発となる。

トヨタの販売店には「AREA(エリア)86」と名付けたコーナーで専門スタッフが商品説明と販売に当たるほか、スポーツカーに関する情報提供や関連商品販売を通じてオーナーやモーターファンが集えるスペースも設置する。

価格は199万~305万円、月販目標は1000台。

【日経産業地域研究所研究員の視点】

絶対評価に基づき採点した(国産の本格派小型スポーツカーが他にないため)

2月2日の発表から3月11日までの受注台数は、月間販売目標(1000台)を大きく上回る8000台を記録した。内訳は男性が93%、女性が7%と、やはりスポーツカーらしく男性から圧倒的な支持を受けている。

しかし、年代別では、20~40代がそれぞれ22~23%、50歳以上が25%と幅広い年代から受注を集めている。熱い視線を送っているのは、かつての「スーパーカーブーム」「バブル経済全盛期」にクルマ文化の洗礼を受けた世代だけではなさそうだ。もちろん、これだけで若者のクルマ離れを食い止めたと考えるのは早計だろうが、久しぶりにモーターファンの注目を集めていることは間違いない。

トヨタは2009年を最後にF1グランプリから撤退、プリウスに代表されるハイブリッド車(HV)の拡充に注力するなど、モータースポーツ文化の一線から退いて久しい印象があった。今回、ハチロクの発売に合わせてスポーツカー文化の発信拠点である「AREA86」も設置、若い世代にも「クルマを駆る楽しさ」を広めたい考え。

エコとスポーツは決して相反する価値ではないことを、日本を代表するメーカーが本腰を入れて主張する象徴的なクルマとして、ハチロクの今後に期待したい。

価格199万~305万円
販売目標月販目標1000台
発売4月6日
大きさ全長4240×全幅1775×全高1285mm(アンテナ除く)
ホイールベース2570mm
車両重量1190~1250kg
エンジン水平対向4気筒直噴DOHC
総排気量1998cc
最高出力200PS/7000rpm
燃料消費率(JC08モード)12.4~13.4km/L
「新製品ウオッチャー」では、日経産業地域研究所が選んだ注目の新製品を、同業他社や販売店の担当者、評論家など3~5人の専門家が評価。新規性など12項目で競合製品(ベンチマーク商品)と比べた優劣を「非常に優れる」(6点)から「同等」(3点)、「非常に劣る」(0点)までの7段階で各専門家が採点し、その平均を算出しています。

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