2018年6月25日(月)

リアルの世界に溶け込むウエアラブル (久多良木健)

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2014/2/6 7:00
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 2014年は、コンセプト先行の感があったウエアラブル機器が、いよいよ本格的に市場に投入される年になりそうだ。米ラスベガスで年明けに開催された恒例の家電見本市「CES」では、ウエアラブル関連の出展企業数がおよそ300社にも上ったという。

 ウエアラブルの発想自体は30年以上前からあるのだが、それが今、様々な形態で咲き誇るようになった背景には、各種センサーをはじめ、機器の心臓部となるデバイス群が格段に小型になったことと、ネットへの常時接続が可能になったことがある。

■ネットワーク機器に2つの潮流

 米グーグルの「グーグルグラス」に代表されるゴーグル型、ナイキの「フューエルバンド」に代表されるリストバンド型、指輪型など、体に装着するためのネットワーク機器の形態が一気に多様化しつつある。まさに百花繚乱(りょうらん)の様相だ。

 CESの最前線の動向などからは、大きく2つの潮流が見える。一つはスマートフォン(スマホ)やタブレット(多機能携帯端末)など既存のネットワーク端末と連携し、その利便性や操作性をさらに拡大する腕時計型などのコンパニオン型ウエアラブル機器。

ナイキは「フューエルバンド」によりウエアラブル分野で存在感を増している

ナイキは「フューエルバンド」によりウエアラブル分野で存在感を増している

 もう一つは、身体に装着することでユーザーの生体情報(バイタルサイン)を常時観察し、フィットネスや健康増進の支援を目的とするセンサー型機器だ。最近ではコンタクトレンズ型の機器で装着したユーザーの血糖値などを測定し、クラウドにデータを送るといったアイデアを披露する企業も出てきた。

 スマホなどのネットワーク端末との連携を狙う前者の取り組みが、現時点ではいま一つ明快な訴求力を打ち出せないでいるなか、体温や脈拍だけでなく、血圧、日々の運動量や姿勢の変化など、通常は人々が気にすることもなかったデータ群から有用な情報を抽出し、装着したユーザーにさまざまな気付きを与えてくれる後者の取り組みは、その分かりやすさと訴求力で急速に一定の市場を形成する勢いがある。

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