ソニー、Xperiaブランドのタブレットを国内発売
価格は約4万円から

ソニーは2012年9月4日、同社として初となるXperia(エクスペリア)ブランドを採用したタブレット端末「Xperia Tablet S」を国内発売すると発表した(写真1、写真2)。発売は9月15日を予定する。Xperiaはソニーモバイルコミュニケーションズ製のスマートフォンが採用しているブランド。同じブランドをタブレット端末でも展開し連携を強化する。Xperia Tablet S自体は現地時間8月29日にドイツ・ベルリンで発表済みである。
Xperia Tablet Sは「Sony Tablet S」の後継にあたる機種でAndroid 4.0(開発コード名はIce Cream Sandwich)を搭載。ホーム画面などはXperiaスマートフォンと共通のデザインを採用する。タブレット端末向けの改良はしているものの、2012年夏モデル以降のXperiaスマートフォンが搭載する"WALKMAN"アプリやアルバムアプリもプレインストール済みである。
スマートフォンとの連携機能としては、Xperiaスマートフォンのテザリング機能をXperia Tablet Sからの操作だけで使えるようにするアプリ「Xperia Link」を提供する。Bluetoothで設定のコマンドなどをやりとりし、無線LANによるテザリングを簡易に実現するアプリである。また、家族や友人などとタブレット端末を共用するための機能としてゲストモードを備える。ホーム画面をゲスト用に別途用意し、利用を許可したアプリのみ使わせるといったことができる。
ハードウエアとしてはキッチンなどでの使用を想定した防滴機能(IPX4相当)を備えつつ、従来機種よりも薄型・軽量化を実現。質量は約570g、外形寸法は幅が240.0mm、厚さは最厚部11.85mm、最薄部8.8mm、奥行きが174.2mmである(写真3)。
液晶ディスプレーは約9.4インチで、米NVIDIAのクアッドコアプロセッサ「Tegra3」を搭載する。市場想定価格はストレージ容量によって異なる。ソニーストアでの価格は16Gバイトモデルの「SGPT121JP/S」は3万9800円、32Gバイトモデルの「SGPT122JP/S」は4万7800円、64Gバイトモデルの「SGPT123JP/S」は5万5800円。別売でマルチポート接続のカバーキーボード(写真4)なども用意する。



(ITpro 大谷晃司)
[ITpro 2012年9月4日掲載]
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