「女性が活躍する会社」、トップは3年連続日本IBM
月刊誌「日経WOMAN」が実施した「企業の女性活用度調査」で、日本IBMが3年連続の1位となった。2位は資生堂、3位は第一生命保険、4位にはノバルティス ファーマがランクイン。上位には、女性管理職の育成や登用に力を注いできた企業がそろった。
一方、10位内には、第一生命保険をはじめとする生命保険会社が4社ランクイン。もともと女性社員が多く、近年その職域拡大や管理職育成に力を注いでいる生保業界の存在感が際立つ結果となった。
同調査は日経WOMANが創刊した1988年から不定期で実施。今回の調査は創刊25周年を記念して行ったもので、上場企業など国内有力企業4329社を対象に実施。489社から回答を得た。総合ランキング10位は下の表のとおり。

上位企業で進む、女性管理職の育成

1位の日本IBMは、女性役員(理事含む)が29人と多く、女性の幹部登用が進んでいるのが特徴。女性リーダーの育成に力を入れるほか、近年は、他職種に比べ女性の定着率が低い営業職の活性化にも注力する。
2位の資生堂も女性の幹部登用を進め、昨年は22年ぶりに美容部員出身の女性役員が誕生した。部門横断の男女共同参画プロジェクトもあり、アクションプランの進捗確認や意見交換を行う。
3位の第一生命保険は、2009年に総合職と一般職を一本化して以降、女性のモチベーションアップに注力。2020年までに女性管理職比率30%という政府が掲げる目標に向けて、女性社員向け研修を充実させるなど、女性管理職育成への取り組みを進めている。
4位のノバルティス ファーマは12年に、社長をトップ、役員をチェアマンとする「ダイバーシティ&インクルージョンカウンシル」を立ち上げた。女性社員比率、女性管理職比率などにつき、単年度ごとの数値目標を掲げて女性活用への取り組みを精力的に推進している。
(日経ウーマン 飯泉梓)
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