空きビルを学生ハウスに 前橋で新たな街おこし

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2014/2/4付
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前橋市の中心市街地で、築45年の空きビルを学生用シェアハウスに転用して街のにぎわいを取り戻そうとするプロジェクトが進行中だ。3階建てビルに11の個室と共用施設を設けて2014年1月から入居者を募っている。地方都市の新たな街おこし手法として注目を集めている。

シェアフラット馬場川の外観。築45年の雑居ビルを改修して2階以上をシェアハウス(寄宿舎)に用途変更した。1月25日のオープンハウスには約100 人が来場した。左は前橋中央通り商店街(写真:日経アーキテクチュア、以下同)

シェアフラット馬場川の外観。築45年の雑居ビルを改修して2階以上をシェアハウス(寄宿舎)に用途変更した。1月25日のオープンハウスには約100 人が来場した。左は前橋中央通り商店街(写真:日経アーキテクチュア、以下同)

■ここ15年はすべて空室

新しい建物名は「シェアフラット馬場川(ばばっかわ)」。かつての「竹田ビル」時代は竣工当初から、ミシン店や喫茶店などで埋まっていたが、昭和末期からテナントの退去が相次ぎ、ここ15年はすべて空室だった。

改修設計を担当したのは、前橋工科大学大学院で教べんを執り、設計事務所も主宰する石田敏明教授。石田教授らが構想を温めたうえで、候補の建物を探すため前橋中央通り商店街振興組合の大橋慶人理事長に相談を持ちかけた。

大橋理事長が真っ先に思い浮かべたのがこのビルだ。南側に道路があり全室の日当たりを確保できる。商店主らに声を掛けて、事業主体として前橋まちなか居住有限責任事業組合(植木修代表)を設立。組合が建物をオーナーから借り受けた。

総事業費は約4500万円。組合員による出資金約1300万円や日本政策投資銀行からの融資1500万円のほか、市の補助金や組合員個人の融資などで賄った。県の商店街活性化コンペで最優秀賞に選ばれ、賞金の100万円を広報活動に充てた。

約9m2のタイプの個室。左側の壁は遮音シートにウレタンチップを張って布で仕上げた

約9m2のタイプの個室。左側の壁は遮音シートにウレタンチップを張って布で仕上げた

約16平方メートルのタイプの個室。間口が広く、共益費込みの月額賃料は最高4万8500円

約16平方メートルのタイプの個室。間口が広く、共益費込みの月額賃料は最高4万8500円


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