2018年1月18日(木)

デジタルで攻めるKADOKAWA コミックを世界へ無料同時配信

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2014/3/3 19:25
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 大手出版KADOKAWAのデジタル事業の中核を成す新サービスがいよいよ始動する。同社が得意とするコミック200作品5000ページ分を世界各国で無料で読める「コミックウォーカー」を22日に立ち上げる。スマートフォン(スマホ)やタブレット(多機能携帯端末)に対応し、アプリ(応用ソフト)上でボタン一つでせりふを日本語から英語や中国語に切り替えられる。将来開始する有料メニューに加え、掲載した作品を電子書籍や紙で単行本化することで収益化を図る。

 同社は昨年10月、持ち株会社の角川グループホールディングスを再編し、主力連結子会社の9社を吸収合併して発足した。「少年エース」や「ヤングエース」など23ものコミック媒体を持つグループの強みを生かし、惜しみなく作品を新サービスに投入。デジタル事業を拡大させる狙いだ。2014年中に月間で閲覧する利用者数で100万ユニークユーザー、閲覧されたページ数(ページビュー)で1億と日本最大規模のコミックサイトに育てる。

■衰退するマンガ文化に危機感抱く

KADOKAWAのデジタル事業の中核となる「コミックウォーカー」を22日に立ち上げる。3日に都内で開いた記者会見で発表した。井上伸一郎代表取締役専務(左から2番目)は「老若男女問わず読んでもらえる100万部のデジタル雑誌を作る」と鼻息が荒い

KADOKAWAのデジタル事業の中核となる「コミックウォーカー」を22日に立ち上げる。3日に都内で開いた記者会見で発表した。井上伸一郎代表取締役専務(左から2番目)は「老若男女問わず読んでもらえる100万部のデジタル雑誌を作る」と鼻息が荒い

 「電車内でコミック雑誌を読みふける人をすっかり見かけなくなった。このままでは日本のマンガ文化が衰退してしまう」。KADOKAWAの井上伸一郎代表取締役専務は、新サービス投入のいきさつをこう語る。デジタルネーティブな若者たちにコミックに触れる機会を設けつつ、日本ならではのマンガ文化を全世界に輸出する「一石二鳥」を狙ったのが今回のコミックウォーカーだ。

 紙の雑誌で連載する中から約150作品を選び、刊行から約2週間遅れで無料公開。次の号が刊行されたら内容を差し替えて鮮度を保つ。欠かさずアクセスすれば、紙よりは遅いが無料で読み進められるというわけだ。新規読者の窓口を広げるため、連載の1~3話程度は読めるよう工夫した。コミックウォーカーだけでしか読めないオリジナルのものも約50作品用意する。

アプリのほかブラウザーでも利用できる。画面は「機動戦士ガンダム」の英語版の一コマ。イラスト/大和田秀樹 (C)創通・サンライズ

アプリのほかブラウザーでも利用できる。画面は「機動戦士ガンダム」の英語版の一コマ。イラスト/大和田秀樹 (C)創通・サンライズ

アプリ上のボタンを押すだけで中国語(画面)にも切り替えられる。大半は当初日本語のみ対応だが、順次多言語に対応した作品を増やす。イラスト/大和田秀樹 (C)創通・サンライズ

アプリ上のボタンを押すだけで中国語(画面)にも切り替えられる。大半は当初日本語のみ対応だが、順次多言語に対応した作品を増やす。イラスト/大和田秀樹 (C)創通・サンライズ

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