シャープ、イタリアで薄膜シリコン型太陽電池の生産会社などを設立

2010/8/4付
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シャープの薄膜Si型太陽電池

シャープの薄膜Si型太陽電池

シャープは,伊Enel Green Power(EGP)社と伊仏STMicroelectronics社と共同で,薄膜シリコン(Si)型太陽電池を生産する合弁会社「3Sun」を2010年7月30日に設立した。イタリア・シチリア州カターニャ市にあるSTMicroelectronics社の半導体工場を活用して,2011年後半から生産を開始する。同工場には,イタリア国省庁間経済調整委員会(CIPE)が補助金を交付することを決めている。

シャープらは当初,2010年3月末までに合弁会社を設立して,2011年初めから生産を開始するとしていた。経済状況や太陽電池の市況などの影響を受けて「計画を慎重に見直した結果」(シャープ),今回の発表時期への変更となった。

薄膜Si型太陽電池を巡っては,米Applied Materials社(AMAT)がターンキー・ソリューション事業から撤退したり,三洋ENEOSソーラーが生産開始を延期するなど,逆風が強まっている。ライバルの結晶Si型太陽電池の価格低下が一因だ。シャープは,トリプル構造で効率を高めるとともに,東京エレクトロンと製造装置を共同開発して生産性を高めた成果を生かして,イタリアでの合弁会社の設立に踏み切った。

なお,薄膜Si型太陽電池の生産会社のほかに,シャープはEGP社と共同で独立発電事業を実施する合弁会社「Enel Green Power & Sharp Solar Energy(ESSE)」を2010年7月22日に設立した。ESSE社は,2016年末までに合計で500MW以上の複数の太陽光発電所の建設を予定する。こちらも2010年3月末までに合弁会社を設立するとしていた。発電所の建設計画は発表当時と変わっていない。

(日経エレクトロニクス 河合基伸)

[Tech-On! 2010年8月3日掲載]

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