50のアプリを搭載する薄型タブレット、販売に課題 NEC「ライフタッチ L」

2012/10/10 7:00
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NECの「ライフタッチ L」

NECの「ライフタッチ L」

NECは10.1型画面のタブレット端末「ライフタッチL」を7月5日に発売した。斜めから見ても鮮明に映像を表示できる10.1型液晶を採用、本体の厚さは8mm弱で重さは約540gと軽くした。米グーグルのOS「アンドロイド4.0」と、1.5GHzのデュアルコアCPUを採用している。

標準でレシピや通販サイトなど50種類以上のアプリを搭載、初心者などがインターネットからアプリを探さなくてもすぐに使えるようにした。子供向けにも絵本などのアプリを搭載したほか、特定のアプリの利用や使用方法を制限することができる「こどもーど」サービスなども用意した。

デジタルカメラやプリンターなどとの連携も強化し、カメラをUSBケーブルでつなぐだけで写真を本体にコピーできるようにした。実売価格は4万2000~4万6000円前後、販売目標は非公表。

【日経産業地域研究所研究員の視点】

アップルの新型「iPad(アイパッド)」をベンチマーク商品として採点した(ベンチマーク商品の概要は下記)

アップルの新型「iPad(アイパッド)」をベンチマーク商品として採点した(ベンチマーク商品の概要は下記)

タブレット端末で先行し、ガリバー商品となっているのが、ベンチマーク機に設定したアップルの「iPad」シリーズだ。今回のNECの機種は、3月に登場した新型のiPadよりも、画面をやや大きくしながら、より薄型・軽量に仕上げている。専門家にも解像度こそiPadの方が高いが、大半のスペックはiPadよりも優位という指摘が多い。

タブレットの初心者を意識して、あらかじめ50種類以上のアプリをプリインストールしたり、子供向けに利用制限をかけられるモードを用意したりした点も評価されている。家族で使えるような使い勝手の工夫が目立つ。やりたいことからアプリを探すアプリ&サポートナビなども、誰でも安心して迷わず使えることを目指したという。

2013年度のNECの販売目標は、業務用も含めたタブレット製品全体の累計で100万台だ。ただ、7月上旬以降のタブレット端末の売れ行き情報などをみても、iPadのシェアは揺るぎがない。アップルやiPadのブランド力の強さもあるが、アプリなどの情報も含めて、一般の人の認知度に大きな差があるようだ。自社のタブレット端末の個性をどうアピールできるかといった販売力が、アップル以外の企業の課題になっている。

今秋にはマイクロソフトが自社ブランドのタブレット端末を出す。アップルの新製品も含め、タブレット市場にまた注目が集まりそうで、用途や利便性が改めて話題になりそうだ。

価格実売4万2000~4万6000円前後
販売目標非公表
発売7月5日
型名(内蔵メモリー)TLX5W/1A(32GB)とTLX0W/1A(16GB)
ディスプレー約10.1型ワイドIPS液晶(解像度1280×800)、タッチパネル式
CPUOMAP4460HSデュアルコア(1.5GHz)
OSアンドロイド4.0
センサーGPS、加速度センサー、ジャイロセンサー、地磁気センサー、照度センサー
バッテリー駆動時間/充電時間最長約13時間(ホームページ閲覧時)、最長10時間(動画再生時)/約8時間
カメラ外側:有効画素数約500万CMOS、内側:同約120万CMOS
サイズ/重量約257×181×7.99mm/約540g(本体のみ)

【ベンチマーク商品】

アップルの新型「iPad(アイパッド)」。同社の人気タブレット端末の第3世代。前モデル「iPad2」に比べて4倍のピクセル数を持つ液晶「レティーナディスプレー」と、同2倍の処理能力を持つ独自のCPUを搭載、フルハイビジョンを超える高画質な映像を滑らかに描写する。動画性能も向上、500万ピクセルのカメラには裏面照射型センサーや5枚のレンズも搭載、フルハイビジョンで動画が撮影できる。

最新OSにより、「iCloud(アイクラウド)」を使った連携機能を強化したほか、声で文字を入力できる音声テキスト入力機能も搭載した。バッテリー駆動時間は最大10時間。幅185.7×高さ241.2×厚さ9.4mm、652~662g。3月16日発売。4万2800~5万8800円(Wi-Fiモデル)、5万3800~6万9800円(Wi-Fi+4Gモデル)。

「新製品ウオッチャー」では、日経産業地域研究所が選んだ注目の新製品を、同業他社や販売店の担当者、評論家など3~5人の専門家が評価。新規性など12項目で競合製品(ベンチマーク商品)と比べた優劣を「非常に優れる」(6点)から「同等」(3点)、「非常に劣る」(0点)までの7段階で各専門家が採点し、その平均を算出しています。

■より詳しく知りたい方は「日経消費ウオッチャー」オンライン・データベース(有料)で

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