萌え系だけど過酷 アニメ「まどか☆マギカ」の型破り
制作者が語るヒットの秘密

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2011/8/11付
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主人公のまどかは終盤でようやく魔法少女に変身
(C)Magica Quartet/Aniplex・Madoka Partners・MBS

主人公のまどかは終盤でようやく魔法少女に変身
(C)Magica Quartet/Aniplex・Madoka Partners・MBS

深夜アニメとして1~4月に毎日放送(MBS)やTBSなどで放送された「魔法少女まどか☆マギカ」が熱い支持を集めている。5月発売のブルーレイ・ディスク(BD)第2巻は初週販売数が5万4000枚(オリコン調べ)となり、テレビのアニメ作品としては過去最高を記録した。深夜アニメは視聴者の大半が10代後半から30代の男性。放送終了後も目の肥えたアニメ通を引き寄せる作品の魅力は何か。プロデューサーの岩上敦宏氏と脚本を担当した虚淵玄氏に聞いた。

▼魔法少女まどか☆マギカ 平凡な中学2年生の鹿目(かなめ)まどかが謎の小動物「キュゥべえ」と出会い、契約して魔法少女になり魔女と戦うよう求められる。契約すれば、1つだけどんな願いもかなうという提案。ただし、魔法少女になると、魔女を倒し続けていなければ、自らが魔女になってしまうといった過酷な秘密があることが明らかになっていく。
 決断できないまま、傍観を続けるまどかの前で魔女との戦いに敗れた魔法少女たちが次々に倒れていく。大災害を引き起こす最強の魔女が街に迫り、まどかを助けるために戦う魔法少女の力も尽きたとき、まどかはついに契約を決意する。ある願いをかなえる代わりに魔法少女となったまどかはすべての人々の記憶から消えてしまう。たった1人の友達を除いて……。

2~5月に出版された関連コミックスの販売数は160万部以上。第4巻まで発売中のBDも男性ファンを中心に好調な売れ行きが続く。「このメンバーで作れば、おもしろい作品ができる」。岩上氏の読みはまんまと当たった格好だが、「ここまで評価されるとは」と驚きも隠さない。

監督の新房昭之氏は「まどか☆マギカ」が塗り替えるまでBD販売の最高記録を保持していた「化物語」を手掛けたヒットメーカー。キャラクター原案にはほのぼのとした絵柄でテレビアニメにもなった人気漫画「ひだまりスケッチ」の蒼樹うめ氏を起用し、全12話のストーリー構成と脚本は虚淵氏に託した。

深夜アニメは「番組改編期にどんな新作があるのか、必ずチェックしている熱心なファンが多い」。ち密で時に暴力的な描写でファンからの支持を集める虚淵氏と蒼樹氏の組み合わせに企画の発表直後から、インターネット上では「かわいい絵柄でどんな殺伐とした話になるだろう?」といったファンの声が飛び交った。

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