2018年10月16日(火)

萌え系だけど過酷 アニメ「まどか☆マギカ」の型破り
制作者が語るヒットの秘密

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2011/8/11付
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「まどか☆マギカ」の企画を立てたのは3年前。当時、深夜アニメは漫画や小説など人気の原作があるのが当たり前。オリジナルの作品では当たらないとされていた。ただ、原作のあるアニメの場合、インターネットなどを活用すれば、先々の展開についての情報が容易に手に入る。こうした作品に慣れた深夜アニメのファンに「先読みしにくいオリジナルの作品で勝負を挑んだ」。

 プロデューサー・岩上敦宏氏
 (いわかみ・あつひろ)1972年群馬県生まれ。東京外国語大卒、97年アニメ製作会社アニプレックス(東京・千代田)入社。プロデューサーとして、劇場版「空の境界」(07年)、テレビ「化物語」(09年)などを手掛ける。現在は10月放送予定の「Fate/Zero」(原作は虚淵玄氏)を制作中。39歳。

制作スタッフの人選でファンに驚きを与える一方、作品に関する情報統制を徹底。「わくわくして放送を待つ」よう仕向けた。通常は放送開始の1年前から半年前に行われることが多い企画発表をしたのは2カ月前。ファンの間で作品に関する話題が盛り上がっているまっただ中で放送を始めた。放送開始後も次回予告やアニメ専門誌を通じた情報提供は制限した。

「手堅い市場」とされる深夜アニメ。「まどか☆マギカ」への注目が一気に高まったのは第3話だった。ほのぼのしたキャラクターデザインで「萌(も)え系」を思わせた明るい雰囲気の物語が一転、視聴者の度肝を抜く展開となった。魔法少女の1人が魔女に頭を食いちぎられるという悲惨な最期を描いたシーンは視聴者の目をくぎ付けにした。

 脚本家・虚淵玄氏
 (うろぶち・げん)1972年東京都生まれ。和光大卒。ゲーム制作会社ニトロプラス(東京・台東)に前身から参加。「Phantom PHANTOM OF INFERNO」(00年)などのゲームのシナリオを担当。「魔法少女まどか☆マギカ」で初めてアニメ全話のシリーズ構成と脚本を手掛けた。38歳。

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