トヨタ、クラウド連携する電気自動車のコンセプトモデルを披露

2012/10/3付
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トヨタ自動車は、モーション・センサーを用いたジェスチャー入力や、クラウドを介した音声認識および行動予測などの機能を搭載した電気自動車(EV)のコンセプトモデル「Smart INSECT」を、「CEATEC JAPAN 2012」で披露した。"人とクルマと家をつなぐ"をテーマに、トヨタ車体製の小型1人乗りEV「コムス」をベースに開発したもの。音声や身ぶり・手ぶりに基づく操作の他、ドライバーの好みや習慣を反映したコンテンツやサービスの提供、ドライバーの自宅の家電の遠隔操作などを可能にした。実用化時期は未定だが、「搭載した機能の一部は1~2年以内にも(市販の車へ)導入できる」(トヨタ自動車 常務役員の友山茂樹氏)とする。

展示ブースでのデモの様子

展示ブースでのデモの様子

「クラウド・トランスポーター」をうたう

「クラウド・トランスポーター」をうたう

一人乗りのEVをベースに開発

一人乗りのEVをベースに開発


Smart INSECTに搭載した機能は大きく二つある。(1)車体のフロント上部に搭載した米Microsoft社の距離画像センサー「Kinect」によるジェスチャー入力機能、(2)トヨタ自動車のクラウド・プラットフォーム「トヨタスマートセンター」を介したクラウド連携機能――である。CEATEC JAPAN 2012の同社の展示ブースでは、これらの機能のデモンストレーションを披露した。

(1)ではまず、クルマに近づいた人の顔を検知し、登録されたドライバーの顔写真と照合して個人を認証する。認証が完了すると、フロントライトを点滅させたり、インストルメントパネル部のモニターでドライバーに"あいさつ"(文字の表示や音声での応答)したりする。さらに、ドライバーの身ぶり・手ぶりを検知して、その動きに応じてガルウイングやバックドアが開く。

(2)では、クラウドに集積したドライバーの行動データなどに基づき、バーチャル・エージェントがドライバーの意図を予測してナビの目的地を設定したり、好みの音楽を再生したり、各種のサービスを提供したりする。例えば、「いつもあなたが通っているコンビニで新しいお弁当が発売されました。目的地までの経路に追加しますか」といった音声ナビを行い、ドライバーの返答を経路に反映してくれる。

インストルメントパネル部にスマートフォンを装着し、スマートフォンのナビやコンテンツを音声で操作することも可能だ。さらに、ドライバーの自宅のHEMS(home energy management system)と連携できる。施錠や家電の状態を確認できる他、切り忘れた家電の電源をオフにするなどの遠隔操作を可能としている。

フロント上部に搭載したKinect

フロント上部に搭載したKinect

トヨタ自動車、トヨタメディアサービスおよびトヨタホームが手掛けるEV向け充電サポート・ツール「H2V Manager」の展示。同ツールを今後、クラウドを介した音声認識による家電操作などの機能と連携させていく

トヨタ自動車、トヨタメディアサービスおよびトヨタホームが手掛けるEV向け充電サポート・ツール「H2V Manager」の展示。同ツールを今後、クラウドを介した音声認識による家電操作などの機能と連携させていく


(日経エレクトロニクス 大下淳一)

[Tech-On! 2012年10月2日掲載]

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