2019年5月21日(火)

キセノン検出、臨界でなく「自発核分裂」 東電発表
福島原発2号機

2011/11/3付
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東京電力は3日、福島第1原発2号機で核分裂が起きたことを示す放射性のキセノンが検出されたことについて、核分裂反応が連鎖して起き出力が上昇する「臨界」ではなく、一定の割合で自然に起きる「自発核分裂」という現象でできたものだと発表した。

東電は「炉の不安定化や、外部の放射線量上昇などにつながるものではない。冷温停止や(収束に向けた工程表の)ステップ2終了時期への影響はないと考えている」と説明しているが、炉内の状況把握が不十分な状況は依然続いている。

東電は自発核分裂と判断した根拠として、溶融した燃料内のキュリウム242や244という物質が散発的に核分裂を起こしてできるキセノンの量を推定すると、今回の検出結果と合うことや、臨界が起きた場合は1万倍以上の濃度で検出されるはずだと指摘。

継続的な核分裂の発生に必要な中性子を吸収するホウ酸水を入れても、なおキセノンが検出されたことや、原子炉の温度、圧力に異常な変化がないことも挙げた。

自発核分裂は正常に停止した原子炉でも起きる現象だが、2号機の燃料は事故で損傷し外側を覆う被覆管が溶けているため、キセノンが格納容器内に出てきたとみられる。東電は炉内の気体を継続的に監視する計画だとしている。〔共同〕

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