4K試験放送始まる W杯の放送は4試合を想定

2014/6/3付
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日経ニューメディア

写真1 式典に臨むNexTV-F関係者

写真1 式典に臨むNexTV-F関係者

次世代放送推進フォーラム(NexTV-F)は2014年6月2日、4K試験放送開始の式典を開催した(写真1)。試験放送チャンネルの名称は「Channel 4K」(ちゃんねるよんけい)で、同日13時に放送を開始した。

同フォーラム名誉会長の渡辺捷昭氏は、「2020年の東京五輪開催時には家庭で4K・8K放送を見てもらえるように、NexTV-Fが中心になって取り組みを進めていきたい」と意欲を見せた。さらに「4K・8Kサービスの関連産業が大いに活性化し我が国の経済成長をけん引していくことを祈念するとともに、さらに一層のご支援とご協力をお願いしたい」と語った。

来賓の総務副大臣の上川陽子氏は、「4K・8Kは放送のみならず、医療や教育など幅広い産業分野に利用可能性があり、波及効果も大きい」としたうえで、「日本経済活性化の大きなカギになる」と述べた。今後については、「引き続きNexTV-Fと連携して4K放送の普及と8K放送の早期開始に向けて取り組みを進める」とした。

写真2 ワールドカップ4K放送の予定

写真2 ワールドカップ4K放送の予定

理事長の須藤修氏は、2014年のブラジルワールドカップ(W杯)の4K放送について報告。現在、日本戦を含む4試合の放送に向けて調整を進めている(写真2)。生中継ではなく、録画中継という形で提供する。放送予定が確定し次第、改めて発表するという。

式典終了後、NexTV-Fの須藤理事長と各委員会の委員長が報道陣の質問に応じた。会場に設置された4Kテレビに映像が表示されるタイミングが、それぞれ微妙に異なる点に関する質問に対し、「NexTV-Fとしてメーカーにこういった処理をする受信機にしてほしいと言っているわけではない」(技術委員長 兼 利活用委員長の関祥行氏)と説明した。

試験放送の終了時期については、「決めていない」(須藤理事長)としたうえで、「民間の放送局が4K放送をビジネスベースで開始すれば、徐々にフェードアウェイする。NexTV-Fとしては、早く放送局が本格的な放送を始めてくれればと思っている」と述べた。また、4K受信機内蔵テレビの開発をNexTV-Fとしてメーカーに働きかけているのか、という質問に対しては「していない」(関委員長)とのこと。今後については「NexTV-Fの規格策定を受けて、メーカーは4Kチューナー内蔵テレビの開発に乗り出してくれるだろう」と期待を示した。

一方、8K放送については、「NexTV-Fで8K放送に関する運用規定の検討を進めている段階」(次世代スマートテレビ関連委員長の藤沢秀一氏)と説明。ワールドカップの中継については、「試合の開催日から3日遅れぐらいのディレイ放送をゴールデンタイムで行う。再放送も実施する」「パブリックビューイングも行う。東京都内のパブリックビューイングの会場に場所を借りて、4Kで視聴できるようにする」(コンテンツ委員長の田中晃氏)と話した。

会場ではメーカー5社(LG Electronics Japan、東芝、シャープ、パナソニック、ソニー)が4Kテレビを展示。ソニーは、4Kテレビに加え、4Kチューナーを展示した(写真3)。発売は2014年秋を予定している。

写真3 ソニーが展示した4Kチューナー

写真3 ソニーが展示した4Kチューナー

(日経ニューメディア 長谷川博)

[ITpro 2014年6月2日掲載]

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