2019年2月18日(月)

アイシン・エーアイが「86」向けの6速MT展示、効率高めて操作を軽快に

2011/12/5付
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アイシン・エーアイは、トヨタ自動車のFR(後輪駆動)スポーツカー「86(ハチロク)」に搭載する6速手動変速機(MT)を「第42回東京モーターショー2011」(一般公開2011年12月3~11日、東京ビッグサイト)に出展した(図1)。「アルテッツァ」の6MTをベースに、外形寸法や歯車の配列といった基本構成はほぼ同じながらも「軽快なシフトフィーリングの実現と、シフトストロークを短くする」(アイシン・エーアイ)ために中身の部品を大幅に見直した。トヨタによると「約8割の部品を新たに設計した」という。

図1 86に搭載した6速手動変速機(MT)の外観

図2 ロッドとフォークをねじで固定した

軽快さの実現のため、シフトレバーからギアを動かすまでの力の伝達効率を数%高めた。スリーブを動かすフォークをねじでロッドに固定し、シフトレバーからの入力でロッド自体を横に動かしてフォークからスリーブに力を伝えるようにした(図2)。これでスリーブからフォークに加わる反力をロッド全体で受けられるので伝達系の剛性が上がる。従来は、ロッド上に複数のフォークを横に動ける形で搭載し、シフトレバーからの入力で動くのはロッドではなくフォークだった。これだと、フォークを支持するロッドの部分だけでスリーブからの反力を受けねばならない。

シフトストロークを短くするために、シフトレバー比を従来から約20%小さくした。ただ、レバー比を小さくすると運転者がレバーを動かすのに必要な力が大きくなる。そこでアイシン・エーアイは、スリーブとシンクロナイザの接触面の形を変えてスリーブを動かすのに必要な力を減らしたという。

(日経Automotive Technology 清水直茂)

[Tech-On! 2011年12月2日掲載]

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