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富士通、がれき下の生存者を捜索できるレーダー装置

日経ものづくり

富士通は、2014年5月28~30日に東京ビッグサイトで開催された「ワイヤレスジャパン2014」で、震災時に倒壊した家屋や建物などのがれきに埋もれた生存者を迅速に探知できる小型軽量レーダーを参考出展した。レーダー信号に超広帯域のUWB(Ultra-WideBand)信号を用いることにより、がれきを透過させて、生存者を検出する。

東日本大震災の教訓として、がれきの下敷きになっている人を救うためには発生後72時間以内が限度で、これを過ぎると生存率が急減するといわれている。これまで、がれきの下の生存者を救出するには、棒でがれきを突っつくなどの原始的な方法を取らざるを得なかったという。

これに対して、今回の小型軽量レーダー装置をがれきの上にかざせば、最大探知距離5m(がれき下推定)の範囲で生存者を迅速に確認できる。具体的には、UWB信号によってもたらされる数mm単位の超高分解能により、がれきの下敷きになった生存者の呼吸による胸部・腹部の低周波微動を数秒で検出する。

富士通は、この小型軽量レーダーを利用したデモを披露した。がれきを模した素材の下に配置したマネキンの胸の部分を数cm動かして呼吸を模擬し、がれきの上から小型軽量レーダーを当てたところ、きちんとレーダーからの距離に相当する部分に呼吸による動きがあることを検出した。デモに用いたレーダー装置は救出者が手で持って使うハンドヘルドタイプで、寸法は188×252×250mm、質量は2.3kg(バッテリー含まず)である。ハンドヘルドタイプのほかに、タブレットタイプも展示した。

今回のUWB信号を用いたがれき下生存者検出レーダーは、富士通が既に実用化している、壁の向こうの不審人物を相手に察知されずに探知する「壁透過レーダ装置」の技術を応用した。

(日経ものづくり 大石基之)

[日経テクノロジーオンライン 2014年5月30日掲載]

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