看板倒れのパビリオン続々 万博NOW(3)

2010/5/2付
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 【上海=戸田敬久】上海国際博覧会(上海万博)の開催2日目となった2日、上海市内の最高気温は30度強に達し、万博会場内では半袖の若者や日傘をさした女性の姿が目立った。炎天下で数時間待たされたあげく、観覧時間は10~20分前後もざら。観客からは「だまされた」と不満の声が相次いだ。

中国館のハイライトは長さ約130メートルの動く絵巻の展示(2日午前、上海市)=写真 浅原敬一郎

都市の発展について展示する中国館(2日午前、上海市)=写真 浅原敬一郎

 「東方の冠」をイメージした中国国家館を除くと、中国人客の人気が高いのは先進国の国家館。事前の海外パビリオンの人気ランキングでは「米国館」が1位、「フランス館」が2位、「英国館」が3位と続いた。だが、パビリオンの出口で聞いた感想はどこも芳しくなかった。

 一番不評だったのが英国館。パビリオンの外壁から多数の触手が伸び、時間によって色彩が変わるという斬新なデザインだ。だが、3時間並んだという上海在住の50代男性は「見学時間は5分。看板倒れもいいところ」と不満を隠さない。

 一方、フランス館も「先進的な科学技術に期待したが、これでは中国のレベルと変わらない」(30代女性)。1番人気だった米国館も「映像は素晴らしいが、具体的な物が無い。やはり資金が足りなかったのか」(20代男性)との声が聞かれた。

 「より良い都市、より良い生活」をテーマに掲げる上海万博では、大阪万博の「月の石」、愛知万博の「冷凍マンモス」と言った一般客にも分かりやすい目玉が無いのも現実。中国国家館の130メートルのスクリーンに映し出された絵巻物「清明上河図」は評判を呼んでいるが、話題になるのはそれぐらいのものだ。

 一方、複数のアフリカの国が共同出展するアフリカ連合館は並ばなくても済む数少ないパビリオン。館内には各ブースに置かれた展示物を背景に写真を撮る人であふれていた。上海在住の40代女性は「わざわざ並ぶのはもう疲れた。記念写真を撮れればいい」と話していた。

 初日となった1日の入場者は、事前に公表していた35万人を大きく下回る20万人強だった。開幕直後の熱気が次第に薄れていくと、わざわざ入場制限をかける必要も無くなるのかもしれない。

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