2018年11月13日(火)

バフェット氏、大型買収を検討 米景気に強気崩さず
株主向け書簡で

2014/3/2付
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【ニューヨーク=山下晃】投資会社バークシャー・ハザウェイを率いる米著名投資家ウォーレン・バフェット氏は大型のM&A(合併・買収)を検討していることを同社の株主向けの書簡で明らかにした。回復に向かう米景気に対しては強気の姿勢を示しており、米国を中心に買収対象を模索する方針だ。

バフェット氏は5月に予定されている同社の株主総会に先立ち、毎年恒例の株主向けた書簡を1日に公表した。同書簡は、カリスマ的な存在感のある同氏の投資行動を読み解く上で投資家からの注目度が高い。

「アメリカが永久に成長していくという前提に立つ“賭け"にはほぼ確実に負けないと我々は常々考えてきた」と、かねて米景気に強気なバフェット氏。「この先、米国を待ち受けているのは最良の日々だ」と今年の書簡でも改めて強調した。

大型買収の対象は「我々は海外にも投資しているがチャンスの鉱脈は米国にある」と記した。昨年2月には投資ファンドと共同で米食品大手HJハインツを総額約230億ドル(約2.3兆円)で買収すると発表。昨年から続く買収攻勢を継続させるようだ。

米国ではM&Aが活況を呈している。米CATV最大手のコムキャストは2位のタイムワーナー・ケーブル(TWC)の買収で合意。サントリーホールディングスも総額1.6兆円を投じて米蒸留酒大手ビーム社の買収を決めた。

「世界中の企業が不透明感の強い新興国を避け、安心感のある米国市場に対するM&Aに積極的だ」(M&Aをアドバイスする投資銀行幹部)。バフェット氏が米国内での大型買収に引き続き積極的な姿勢を示したことは、こうした流れを後押ししそうだ。

バークシャーが同日公表した2013年12月期の連結決算は純利益が194億ドル(1兆9700億円)と前の期に比べ31%増えた。米国株の上昇を追い風に事前の市場予想も上回り、最高益を更新した。

バフェット氏は「来年の書簡ではこれまでのバークシャーでの50年間を振り返り、今後の50年間を少し予測してみる」と付け加えた。83歳の高齢から引退もささやかれる同氏だが、引き続き投資活動への意欲を見せた。

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