2018年8月22日(水)

「キュレーション」大人気 メディアの支配始まるか
ブロガー 藤代 裕之

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2014/7/4 7:00
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 「10倍のポテンシャルはある」。元ライブドア社長の堀江貴文氏が大きな成長を予想するのがニュースキュレーションサイトだ。ベンチャー企業が提供するスマートニュース、グノシー、ニューズピックスといったサービスは増資による多額の資金調達やテレビCMなどで勢いづき、ライン、ヤフーなど大手も参入して競争は激しさを増している。ニュースキュレーションサイトはニュースの世界をどう変えていくのだろうか。

■背景に多過ぎる情報量

スマートフォンを片手にキュレーションサービス普及のインパクトを語る堀江氏

スマートフォンを片手にキュレーションサービス普及のインパクトを語る堀江氏

 6月25日に六本木で開催された「ニュースサミット」(dmg::events Japan主催)、は「メディアを集めたら面白い」という堀江氏の一言をきっかけに開催された。インターネットやテレビ・新聞といった既存メディア、広告代理店、広告主などから400人の申し込みがあった。マーケティングやテクノロジーを題材にしたイベントはあるが、ニュースをテーマに大規模なカンファレンスが開かれるのは大きな変化だ。

 堀江氏は、「マイルドヤンキーが高性能パソコンを手にした。今まで紙やテレビから情報を得ていた人たちが急速にスマホ(スマートフォン)シフトを始めている」という表現でスマホの利用が多くの人々に広がっている状況とメディアに与える影響を紹介した。

 さらに、新聞、テレビ、オンラインメディア、個人のブロガーによる多様な情報発信により情報量が多くなったことで、情報を整理、編集して新たな価値や意味を与えるキュレーションが必要になったと背景を説明。「Airbnb(個人も参加できる宿泊場所のマッチングサイト)の登録数は全世界のホテル数を超えている」とキュレーションサービスがニュースだけでなく、旅行、グルメ、漫画などの分野に広がると指摘した。

■世界展開に動く

 グノシーの木村新司代表取締役、アンテナを運営するグライダーアソシエイツの町野健取締役COO(最高執行責任者)、ニューズピックスを運営するユーザベースの梅田優祐代表取締役共同経営者、と話題のニュースキュレーションアプリの経営者が登壇したセッションでは、それぞれのサービスの現状が明かされた。

 KDDIなどから合計20億円を超える大型資金調達を行い、積極的なテレビCMも展開するなど最も勢いがあるグノシーは400万ダウンロード、社員は30人という。木村氏は「(今後)1年で1000万ダウンロード増えるだろう。業界全体で3000万ぐらいのサイズになるのでは」と見通す。英国、米国など海外展開を加速させ、世界で1億インストールを目指す。

ニューズピックスは、証券会社などで勤務した梅田氏の要望から生まれたサービス。110人の社員がいるが、ニューズピックスの担当は6人と少ない。7月からは東洋経済オンラインの佐々木紀彦編集長が加わり15人体制でオリジナルコンテンツの作成に入る。「ニュースはビジネスの中心にいるキングだ」と語る梅田氏は、ブルームバーグやトムソン・ロイター、など数社の寡占状態にあるグローバルな経済情報ビジネスに割って入りたいと述べた。

 アンテナは350万ダウンロード。テレビCMを行って認知率を高めている。社員は15人。グノシーやスマートニュースがシステムでニュースを選んでいるのに対して、人手による編集を行うのが特徴だ。雑誌のような写真中心のレイアウトが女性の人気を集め、立ち上げは男性9割だった利用者が、女性6割に変化している。「新聞はオンで、雑誌はオフ。週末にアクセスが下がらないのが特徴。地方からの発信にも力を入れたい」と町野氏は説明した。

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