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自動車の自動運転機能開発に協力、米エヌビディア

米NVIDIA(エヌビディア)は、GPU(Graphics Processing Unit)に関するカンファレンス「GTC Japan 2013」(2013年7月30日開催)で、自動車分野における同社の取り組みを紹介した。自動車ビジネスユニットのディレクターであるDanny Shapiro氏は、「弊社のTegraプロセッサーはドイツAudi、米Tesla Motorsなどが採用しているが、1年後には日本や米国のメーカーでの採用を発表できそうだ」と説明した。

Tegraは、ARM系の省電力統合型プロセッサーで、Audiは、Google EarthやStreet Viewをクルマで実現するために「Tegra2」を採用した。また、Tesla Motorsは「Model S」でメーターパネルやセンターコンソールの大型ディスプレー向けのプロセッサーとして「Tegra2」や「Tegra3」を採用している。

Audiのユニットでは、メイン基板の上にVCM(Visual Computing Module)と呼ぶ、Tegraを搭載したモジュールを実装している。VCMにはTegraプロセッサー、メモリー、ブートROMなどが載っており、Tegraプロセッサーの世代が変わっても、VCMを差し替えるだけでアップグレードできる特徴を持つ。

主な用途は車載情報システムやナビゲーションシステム、メーターパネル向けであるが、VCMに処理能力の高いGPUを組み合わせることで、安全運転支援システムも実現する。カメラを搭載してGPUで画像を解析することで、歩行者検知、レーン逸脱警報、後側方監視、道路標識認識などの機能を実現できる。例えばドイツDaimlerとは、道路脇から本線に合流するクルマを検知して自動ブレーキをかける機能、同BMWとは制限速度の標識を認識する機能などを研究している。

また、Audiは渋滞や低速走行中にステアリングのボタンを押すと、車線内にとどまって、前方の車両に追従する自動運転機能を研究中。2013年1月に開かれた「CES(Consumer Electronics Show)」で同技術を公開したが、ここにもNVIDIAが協力している。

カンファレンスに併設した展示会場には、VCMに最新の「Kepler」GPUを組み合わせた評価ボード「Jetson」も展示した。Tegra4の次世代版となる「Logan」プロセッサーでは、このKepler GPUを内蔵する予定であり、Loganが出る前にJetsonを用いてアプリケーションを開発できる。デモでは、カメラ映像から歩行者やクルマを画像処理により検出する例を見せていた。

(日経Automotive Technology 林達彦)

[Tech-On! 2013年7月31日掲載]

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