高級ブランド中古流通、即日配達… EC次の市場
ブロガー 藤代 裕之

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2014/6/6 7:00
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「日本のスタートアップは盛り上がっているが、あえて甘いと言いたい」。10年目を迎えたインターネット系企業の経営者や起業家、投資家らが集まる「インフィニティ・ベンチャーズ・サミット(IVS)」は、主催するインフィニティ・ベンチャー・パートナーズの小林雅共同代表パートナーによる挑発的な言葉で始まった。

■アマゾンに対抗する高級ECサイト

観衆を挑発したインフィニティ・ベンチャー・パートナーズの小林雅共同代表パートナー

観衆を挑発したインフィニティ・ベンチャー・パートナーズの小林雅共同代表パートナー

オープニングセッションは、ネットビジネスの新しい潮流を占う。大きな変化があったのは昨年春。それまでのソーシャルゲームから、メッセンジャーアプリやクリエイティブが話題の中心となり、筆者は「ソーシャルメディアでネットは『リアル』になる」という記事を書いた。登場する企業にも変化があった。続く昨秋のカンファレンスでは、カスタマーサポートを支援するデンマークのベンチャー企業「Zendesk」、今回は、Farfetch(ファーフェッチ)とTheRealReal(ザ・リアルリアル)という高級ブランドを扱うコマースサイトが戦略を披露した。これは何を意味するのか。

ザ・リアルリアルは、米国のビバリーヒルズで2011年に開設され、2013年8月に日本に上陸。ルイ・ヴィトンやエルメスなど高級ブランドの中古品を所有者からの委託を受けて販売している。ファーフェッチは、ヨーロッパ発で小規模な店舗が商品を出店し、雑誌Vogueなどを出版するコンデナストが出資している。

ショッピングサイトは、既にイーベイやアマゾンという巨人がいるが、ファーフェッチのJose Neves CEOは「プラダはアマゾンで売っていない。ウォルマートでプラダが売られていないのと同じだ」と説明する。リアルリアルのRati Levesqueチーフマーチャントも「イーベイでは(商品構成を編集する)キュレーションができないから(リアルリアルで)働きたいと移ってくる従業員がいる」と違いをアピールした。

「何でもある」ように見える巨大なモールの隙間を突き、特徴のある電子商取引(EC)が世界に広がろうとしている。それはCtoC(個人間のEC)でも同じだ。

■CtoCサイトで戦争が起きている

「成長するCtoCマーケットの展望」のセッション。インフィニティ・ベンチャー・パートナーズの田中章雄共同代表パートナーが図を示しながら「クレイグスリストがアプリ系ベンチャーに襲われている。戦争を仕掛けられている」と説明した。

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