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北上川河口、堤防決壊した集落の水引かず

東日本大震災の津波が北上川を遡上(そじょう)して河口付近の堤防を決壊。河口から約4km地点の右岸に位置する石巻市(旧河北町)の針岡では、震災発生から2週間が過ぎた2011年3月26日時点でも、一面の集落や田んぼが浸水したままだった。

国土交通省北上川下流河川事務所の発表によれば、この右岸側の堤防は長さ1100mにわたって決壊した。対岸の左岸側も、より河口に近い場所で堤防が3700m決壊した。

右岸の堤防の上は道路になっている。北上川下流河川事務所は、決壊した堤防の応急復旧を進めると同時に、堤防より河道(川の水が流れている部分)側に仮設道路を建設した。

新北上大橋の左岸側の2径間が落橋

仮設道路は自動車が1台通る幅しかなく、工事用の大型ダンプトラックが列をなして走っている。より河口の集落に入るには、この仮設道路を使うしか手段がない。

河口に向かって仮設道路を抜けると、新北上大橋と交差する。この橋は、津波によって左岸側の2径間(けいかん)分が落橋した。落ちた橋桁は1km以上上流に流され、緑色のトラス部材が水面上に現れている。

より河口付近の集落は壊滅的被害

新北上大橋から右岸の河口まで3kmほどあるが、その先は道路がなくなっている。鉄筋コンクリート造の学校は残っているが、周りの住宅など集落は見えない。

堤防は決壊を免れたように見えるが、堤防の裏法面(うらのりめん)が津波の越流によって崩れている。

北上川下流域では、河口から20kmほど上った地点の左岸の斜面が大きく崩壊していた。崩壊した土砂が国道45号を完全に埋め、通行止めになっていた。なお、河道を塞ぐまでには至っていない。

(日経コンストラクション 渋谷和久)

[ケンプラッツ 2011年3月31日掲載]

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