2019年8月21日(水)
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ネット動画が溶かす「境界」
写真は語る

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2013/5/20 3:30
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現実社会がネット文化との距離を縮めている。舞台はインターネットの動画サイト。政党から将棋、地方公共団体までが、見えざるネットの住民相手に活路を見いだす。

「888(パチパチパチ)・・・」。ニコニコ超会議2の会場に突然姿を現した現役首相。場内の大型スクリーンに映し出されたライブ動画には、ネット経由で大勢の視聴者から拍手が届いた(千葉市の幕張メッセ)

「888(パチパチパチ)・・・」。ニコニコ超会議2の会場に突然姿を現した現役首相。場内の大型スクリーンに映し出されたライブ動画には、ネット経由で大勢の視聴者から拍手が届いた(千葉市の幕張メッセ)

ニコニコ超会議2には4つの政党がブースを出展した。自民党は宣伝車を持ち込み、一般来場者が演説を体験できるよう工夫。「不景気をみんなで吹き飛ばしましょう」と訴える20代女性

ニコニコ超会議2には4つの政党がブースを出展した。自民党は宣伝車を持ち込み、一般来場者が演説を体験できるよう工夫。「不景気をみんなで吹き飛ばしましょう」と訴える20代女性

小型カメラが付いたノートパソコンを担いで、報道各社と肩を並べて取材をする。政治番組はネット動画の人気コンテンツの一つで、ニコニコ超会議2の政党ブースも黒山の人だかりだった

小型カメラが付いたノートパソコンを担いで、報道各社と肩を並べて取材をする。政治番組はネット動画の人気コンテンツの一つで、ニコニコ超会議2の政党ブースも黒山の人だかりだった

コンピューター将棋ソフトとプロ棋士が戦う「電王戦」の解説イベントに訪れた将棋ファン。若者に交じって観戦した60代の男性は「インターネットで知って初めて来た。いい勝負になれば」と楽しむ(東京・六本木のニコファーレ)

コンピューター将棋ソフトとプロ棋士が戦う「電王戦」の解説イベントに訪れた将棋ファン。若者に交じって観戦した60代の男性は「インターネットで知って初めて来た。いい勝負になれば」と楽しむ(東京・六本木のニコファーレ)

公明党を特集するニコニコ生放送の番組を党本部内に作った特設スタジオで撮影するドワンゴのクルー。この他、自民党と共産党も過去に党の特集番組を配信している(東京都新宿区の公明党本部)

公明党を特集するニコニコ生放送の番組を党本部内に作った特設スタジオで撮影するドワンゴのクルー。この他、自民党と共産党も過去に党の特集番組を配信している(東京都新宿区の公明党本部)

「安倍さんじゃん」「まじ!」

大型連休初日の4月27日、幕張メッセ(千葉市)で開かれていたイベント会場に安倍晋三首相が登場すると、会場は押し合いへし合いの騒ぎとなった。多数のスマートフォンやパソコンのカメラが向けられ、黄色い声も飛び交う。その様子をインターネットの生中継で数十万人が見つめ、拍手を表す「888」といったコメントで歓迎した。

イベントを主催したのは、動画サイト「ニコニコ動画(ニコ動)」を運営するドワンゴ。ニコ動は3306万の登録会員を抱え、約6割を10~20歳代が占める。アニメやゲーム、ダンス、バーチャルアイドルと様々なジャンルの動画をユーザーが創作して楽しむネット文化の発信地だ。その混沌とした世界観を「ニコニコ超会議」という現実世界のイベントに「再現」した。

昨年に続き2回目となる今回は2日間で10万3561人が現地に押しかけ、会場各所からのネット中継には延べ509万人もの視聴者が群がった。

この若年層ユーザーが中心の世界に溶け込もうと、今年は多くの企業や組織が参戦。ブースを初出展した自民党はその最右翼だ。街頭演説に使う宣伝車を持ち込み、総裁室も再現。石破茂幹事長や茂木敏充経済産業相らも訪れ、会場を盛り上げた。

主催したドワンゴの川上量生会長は今年の超会議をこう総括する。「若年層のネットでの行動って、リアルの世界からするとすごく見えにくい。そこを昨年の超会議が一気に可視化して、リアルの企業や組織に気づかせた。気づいた企業や組織が今年、ようやく応えてくれた」 

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