豊田通商、アフリカのスーパー事業で仏カルフールと合弁
豊田通商は30日、子会社の仏商社CFAOが仏小売り大手のカルフールとアフリカでの協業に向けた合弁会社の設立で合意したと発表した。カメルーンなどアフリカ西・中部8カ国にカルフールのスーパーを今後10年間で約70店設け、年10億ユーロ(約1300億円)の売り上げを目指す。豊田通商は合弁を通じ、アフリカでの小売事業を拡大する。
カルフールは世界33カ国に約1万店を持ち小売業で世界2位。アフリカではエジプトなど北部に店舗を持つが、サブ・サハラ(サハラ砂漠以南)地域は手つかずだった。同地域での物流ノウハウを持つCFAOと組むことで、コンゴやコートジボワール、ガボンなどに店舗網を拡充する。
合弁会社はCFAOが55%、カルフールが45%を出資。資本金の額などは明らかにしていない。豊田通商はCFAOの約98%の株式を保有するが、合弁へは資本参加せず、商品仕入れの仲介などで協力する。家電など日本製品を販路に乗せることも検討する。
サブ・サハラには欧米系の大型ショッピングセンターやスーパーが少なく、食料品や生活関連品は主に個人経営の小売店で売られている。豊田通商とCFAOはアフリカでの購買力拡大をにらみ、フランス語圏を中心にブランド力のあるカルフールとの提携を決めた。
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