2019年1月22日(火)

中部電、浜岡原発の再開強調 過去最長の株主総会に

2011/6/29付
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中部電力の株主総会が28日、名古屋市内で開催された。5月に浜岡原子力発電所(静岡県御前崎市)が全面停止した後だけに株主の関心は高く、出席者数(2688人)、所要時間(3時間40分)ともに過去最多・最長となった。中部電の水野明久社長は原発の必要性を繰り返し強調、浜岡原発の早期運転再開を目指す考えを説明した。

午前10時に始まった株主総会冒頭の事業報告で水野社長は、政府要請で浜岡原発を全面停止した経緯を説明。「電力の安定供給や燃料調達、収支など極めて厳しい経営環境になる」と述べたうえで、「浜岡原発の津波対策に速やかに取り組み、早期の運転再開を目指す」と強調した。

事業報告に対する質疑では、株主から原発に関する質問が相次いだ。「原発廃止こそ企業の長期的利益になる」との質問に、水野社長が「エネルギーの安定供給には原発が重要電源という考えに変わりはない」と答えると反原発の立場とみられる株主から怒号が飛んだ。

法的根拠のない浜岡原発の停止要請を受け入れた経営判断をただされた際には「首相要請は国の指示、命令と同義。長い目で見れば原発事業の継続と、株主・顧客の利益になる」と理解を求めた。

総会に提出された議案の審議でも、経営陣と株主との間の議論は平行線をたどった。

合計11議案のうち株主提案は6議案。浜岡原発の閉鎖を求める定款変更など「反原発」の立場からのもので、いずれも否決された。趣旨説明に立った株主が持論を繰り返し、議長を務める三田敏雄会長が「結論を簡潔に述べてほしい」と促す場面もあった。

総会に出席した株主の名古屋市の男性公務員(27)は「経営陣はテープレコーダーのような受け答えに終始していた印象だ」と不満げ。一方愛知県一宮市の無職男性(83)は「原発を停止すると二酸化炭素(CO2)排出量が増加する」と、浜岡原発の再開に理解を示した。

総会後の記者会見で三田会長は「様々な意見をしっかり受け止め、電力の安定供給と(原発の)安全・安心に取り組む」と総括。水野社長は原発への批判について「浜岡原発では地震・津波対策を皆が安心できるレベルに引き上げ、丁寧に説明していくことに尽きる」と述べた。

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