企業秘密複製した疑い、中国人社員を逮捕
ヤマザキマザックで営業担当、容疑は否認

2012/3/28付
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工作機械大手ヤマザキマザックのサーバーコンピューターにアクセスし、同社の秘密情報を複製したとして、愛知県警生活経済課などは27日、同社社員で中国籍の唐博容疑者(31)=同県大口町=を不正競争防止法違反容疑で逮捕した。同課によると、唐容疑者は「コピーした記憶はありません」と逮捕容疑を否認している。

県警は、唐容疑者が情報を複製した目的や外部に流出させていなかったかを調べる。

逮捕容疑は今月9日、同県大口町のヤマザキマザック本社のサーバーコンピューターにアクセスし、営業秘密にあたる2件の図面情報を私物のハードディスクに複製した疑い。

同課によると、唐容疑者は約10年前に来日。日本の大学を卒業後、2006年4月に正社員として同社に入社し、現在は販売部営業係に所属。社内の営業部員に工作機械の性能などを説明する担当だった。

ヤマザキマザックの社内調査によると、唐容疑者は今年1月から3月19日にかけ、相当数の工作機械の製品図面や販売情報などを複製。図面を複製した工作機械の一部は軍事転用も可能としている。設計情報へのアクセス権はなく、不正な手法で情報を取得していた。

同社や県警によると、唐容疑者は今月12日、「中国に住む父親の体調が悪い」として退職を申し出た。ただ退職が決まった後に唐容疑者が大量のデータをダウンロードしているのを同僚が不審に思い、関係部署に通報し事件が発覚した。

その後の調査で、唐容疑者の社用パソコンのアクセス履歴から不正な複製が確認されたため、16日に県警江南署に相談。県警は19日に同社本社と同容疑者の自宅を捜索し、ハードディスクなどを押収した。

不正競争防止法は、不正な利益を得る目的で企業秘密などを複製することを禁止。罰則規定(10年以下の懲役もしくは1000万円以下の罰金)もある。

ヤマザキマザックの話 (容疑者を)信頼していたのに大変残念。今後は管理体制を強化し再発防止に取り組む。

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