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自動車盗難、トップ愛知で急増 震災で窃盗団流入か

12年、5000件超える可能性も

自動車の盗難被害が3年連続全国最多の愛知県で、被害が例年を上回るペースで増えている。今年1~6月の自動車盗の認知件数は2437件で、前年同期実績を742件上回った。愛知県警は「プロの窃盗団が特定の車種を狙う傾向がある」と分析。東日本大震災の影響で関東地方の窃盗団が愛知県に活動拠点を移した可能性もあるとみて、対策を強化している。

春日井署員(左)がハイエースの所有者を訪問し、直接注意を呼びかけた(26日午後、愛知県春日井市)

県警地域安全対策課によると、県内の自動車盗の認知件数は2008年以降、年間4千件前後で推移してきた。今年は今のペースが続けば、5千件を超える可能性もある。特に春日井署管内(認知件数199件)、守山署管内(同158件)など尾張地域や名古屋市北部での被害が目立つ。

同課によると、例年と比べ、今年は施錠した車でも盗まれる例が多い。逮捕後に押収した窃盗団の車に搭載してあるカーナビに特定車種の駐車場所を記録した跡が見つかるなど、「事前に十分な下見をし、注文を受けて特定の車種を狙うケースが増えている」(同課の担当者)といい、組織化や手口の巧妙さが増しているという。

昨年の自動車盗認知件数が愛知県に次いで多かった茨城、千葉の両県警によると、1~6月の認知件数は茨城県が1092件(前年同期比154件減)、千葉県も1505件(同382件減)とともに大幅に減少した。

愛知県警によると、県内では3月以降の被害が特に多いといい、「震災後、茨城や千葉周辺の港が災害支援用の物資のみを取り扱ったため、流通が難しくなった窃盗団が愛知県に流れてきたのでは」と分析する。

こうした中、愛知県警本部や各署では防止対策を強化している。小牧署では8月に市内の自動車ディーラーを集め、購入者に盗難防止を呼び掛けるよう依頼する活動を実施。守山署ではナンバープレートの付け替え防止のため、盗難防止用のねじに付け替える取り組みを独自に展開する。

トヨタ自動車「ハイエース」の盗難被害が目立つ春日井署では、8月からハイエース所有者の自宅や事務所など約500軒を訪問し、注意を呼び掛けるビラの配布を始めた。同署の長田広志・生活安全課長は「盗難の実態や対策を直接伝えることで、被害を食い止めたい」としている。

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