世界最高齢ボンゴ「マツ」死ぬ 名古屋・東山動物園
名古屋市の東山動物園は25日、飼育していた世界最高齢の雌のボンゴ「マツ」が老衰で死んだと発表した。22歳で、人間だと100歳を超えるという。ボンゴはウシ科の草食動物で、同園で育った最後の1頭だった。

動物園によると、マツは同園で生まれ育った。今年夏ごろから室内と運動場の移動を嫌がるようになり、今月初めには部屋にこもることが多くなったため、展示をやめて室内で治療に専念していた。25日朝、死んでいるのが見つかった。
獣医師の黒辺雅実さんは「22年間頑張ってくれて感謝の気持ちでいっぱい。たくさんの人にかわいがられた」と話した。
ボンゴはアフリカに生息。音に極めて敏感に反応するため「森林の魔術師」の異名を持ち、四大珍獣に数えられることもある。国内で飼育されているのは富士サファリパーク(静岡県裾野市)の2頭だけになった。〔共同〕