東海道新幹線に温水洗浄便座 14年から投入
JR東海は21日、東海道新幹線で2014年4月以降に新たに投入する車両のトイレに温水洗浄便座を取り付けると発表した。JR東日本が東北、秋田、山形新幹線の一部車両で導入しているが、東海道新幹線では初。「一般家庭で普及が進んだこともあり、世間的なニーズを考慮した」(JR東海)としている。
14年4月から3年間で投入する新型車両「N700A」18編成の全ての洋式トイレ(1編成につき16カ所)に導入する。現在の主力車両「N700系」から便座の保温機能は備えていたが、温水洗浄機能はなかった。
JR東日本は01年ごろから一部車両でグリーン車近くのトイレを中心に取り付けを進めてきた。15年3月までに開業予定の北陸新幹線向け新型車両「E7系」では全トイレに付ける方針で、「標準装備でサービス向上につなげたい」(同社)。
飛行機では米ボーイングの787型機が採用。東海道新幹線が導入を決めたことで、公共交通機関への拡大を後押ししそうだ。