2019年2月19日(火)

東京かねふく、常滑に新工場 生産リスク分散

2011/10/21付
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辛子めんたいこの生産を手がける東京かねふく(東京・中央)は、2013年をめどに愛知県常滑市に新工場を開く方針を固めた。東日本大震災を受けて生産拠点を分散する狙いで、投資額は20億円規模の見込み。震災の影響を受けた企業を対象に土地の賃借料を3年間無償とする、愛知県企業庁の支援策を活用することを検討している。

県企業庁が開発・造成した「中部臨空都市」(愛知県常滑市)のうち、中部国際空港の対岸にある地区に新工場を設ける。近く用地リースで契約する見通しで、12年末の建屋完成を目指す。用地は当面リースとするが、将来は買い取る方針。辛子めんたいこ作りはスケソウダラの卵の選別をはじめ手作業が多く、稼働後には150人程度を雇うという。

東京かねふくはかねふく(福岡市)の関連企業で、主に福井、滋賀、三重の3県以東で生産や営業を担当している。グループ全体では千住工場(東京・足立)、大洗工場(茨城県大洗町)、めんたいパーク(同)、博多工場(福岡市)の4カ所に工場を持つ。

大洗町のめんたいパークには震災で津波が押し寄せたほか、今後、関東地方では電力供給などに不安があるため、中部での工場建設を決めた。中部を中心に、関西の一部地域なども含めた周辺に立地する小売店に、より鮮度の高い商品を届ける体制も整える。

新工場は被災した大洗町の施設と同様、一般客の見学用設備を併設しためんたいパークとする予定。生産風景が見える通路のほか、スケソウダラの生態や漁の様子に関する展示を用意。商品直売コーナーも設ける。近隣ではイオンモールが出店を決めており、集客が見込めるとみている。

企業庁は東日本大震災の被災企業を対象に、企業庁が持つ一部の用地に移転した際、3年間は無料で貸し出す制度を設けている。東京かねふくに適用が認められれば、同制度を使う初めての事例となる。

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