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中部企業の来春採用6%減 自動車など抑制、一部小売業は増加

中部の主要各社が公表した2013年春の採用計画によると、17社の合計で約5070人と、今春入社見込み数(5382人)に比べ6%減少する。東日本大震災や円高など厳しい経営環境下で策定した計画だけに、自動車関連を中心に採用を抑えたり、メリハリをつけたりする動きが目立つ。対照的に、ユニーが3年ぶりに新卒を採用するほか、出店拡大を目指すスギホールディングスなど一部の小売業は採用を増やす。

技術職で濃淡

デンソーは15日、13年春入社の新卒と12年度の中途の合計で755人を採用すると発表した。前年度比で約6%少なく、減少分(49人)のうち35人を大卒技術職が占めている。中国やブラジルなど新興国の研究開発拠点を強化する方針を掲げており、国内の技術職採用は10%減の320人にとどめる一方、現地で外国人の採用を増やす。

175人の採用を同日発表したトヨタ紡織は、生産機能の海外移転に伴う将来の国内生産減少を織り込み、工場で働く技能職を減らすという。豊田自動織機が同日発表した新卒採用は225人。12年春より66人少ないが、定年退職者とほぼ同水準の要員を確保する。

抑制傾向が強いなか、技術系の採用に力を入れる企業もある。アイシン精機が同日発表した13年春の新卒採用計画は横ばいとなる285人。ただ、即戦力を確保するため新卒採用とは別枠で、12年度には技術系を中心に80人を中途採用する。11年度実績は47人で、約7割増にあたる。

トヨタ自動車は中途などを含め1300人(約6%減)を予定しているが、開発部門などに配置する技術職は9%増の500人とする。競争力を維持する目的があり、他の職種を絞り込む。特に、一般職に相当する業務職は若干名(12年春は109人)にとどめる。

日本ガイシは横ばいの大卒60人を採用する。内訳は技術系45人、事務系15人。技術系は製品群と関係が深い材料・化学系だけでなく、機械系や電気系も対象とする。「生産設備の設計やナトリウム硫黄(NAS)電池の制御で戦力になる人材を採用したい」という。

減る定年退職

東海旅客鉄道(JR東海)は約810人と13%減の見通し。定年退職者の減少にあわせ新卒採用も抑える。中部電力も約1割少ない490人の計画だ。09年から4年連続で550人前後の採用を続けていたが「厳しい経営環境下で計画を精査した」(水野明久社長)。

十六銀行は95人を見込む。9月に予定している岐阜銀行の吸収合併を見据え、店舗の統廃合など人員規模を見直すため、新卒採用も抑える。

ユニーは3年ぶりに新卒採用を再開し、大卒70人を採用する。国内で食品スーパーを積極出店するほか、12年末の中国・上海進出を皮切りに海外展開に乗り出すため、要員を確保する。

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