2019年2月22日(金)

36歳鈴木氏、民主王国崩す 三重県知事選

2011/4/11付
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与野党第1党が推す候補者同士の大接戦となった三重県知事選。軍配は元経済産業省課長補佐、鈴木英敬氏(36)=自民、みんな推薦=に上がった。鈴木氏は10日深夜、「三重県の政治の転換点になる」と勝利宣言。一方、民主が推薦した前津市長、松田直久氏(56)の陣営は「王国」での敗北に色を失った。

鈴木氏は午前零時前、妻でシンクロナイズドスイミング元日本代表選手の武田美保さんと津市の選挙事務所に姿を見せ、「三重の政治の転換点となる大勝利。命を賭してがんばっていきたい」と支援者に語りかけた。

喜びを爆発させた支援者にもみくちゃにされながら登壇した鈴木氏は、「県民みんなの勝利。三重を最高の県にしよう」と力強く声を上げ、「ありがとうございます」と感謝の言葉を繰り返した。

選挙戦では東日本大震災を受けた防災対策のほか、県の人件費2割削減を柱とした行財政改革を有権者に訴えてきた。「この結果は県民の危機感の表れ。聖域を設けずに歳出をゼロから見直していく」と約束した。

36歳の全国最年少知事の誕生。「注目されることを生かして、全国に三重の良いところをPRしたい」と意気込みを語り、最後は「三重を変えるぞ」という掛け声で万歳三唱をし、喜びの挨拶を締めくくった。

選挙中、陣営には安倍晋三元首相や石原伸晃幹事長ら自民党の大物議員が応援に駆けつけ、震災への対応を含めて政権批判を展開。「与野党対決」を印象づける戦術で牙城を切り崩した。

「県民の審判を真摯に受け止めたい」。松田氏は10日午後11時40分過ぎ、津市内の事務所に到着した。支援者ら約40人が静まりかえり、重苦しい雰囲気に包まれる中、「私1人の責任」と深々と頭を下げた。

三重県は衆院の5小選挙区から岡田克也幹事長ら4人を出す「民主王国」。しかし政権批判の中で厳しい戦いを強いられ、市長や県議時代の実績を前面に押し出して支持を訴えた。岡田幹事長らも応援に入って組織票固めにも力を入れたが、及ばなかった。

支援者の前に姿を見せた松田氏は「時間がなかったのが大きな理由」と敗因を分析。民主推薦の影響を問われ、「逆風は逆風だった。演説しても主張がすっと広がらない感じがあった」としつつも、「有権者が判断した。推薦を受けたことに後悔はない」と繰り返した。

選対本部長を務めた芝博一参院議員は「候補者は良かったが、我々の力不足。私たちへの批判があったんだろう。深く反省をしていかなくては」と、民主への批判が票を減らしたことを認めた。ただ国政に与える影響については「直接は関係ない。三重県の中の知事選挙。党が直接ぶつかる選挙と構造が違う」と否定した。

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