/

全日空、中部経由で中国人の北海道観光を誘致

全日本空輸は中国から北海道への観光客を中部国際空港経由で誘致する取り組みに乗り出す。旅行会社と連携して今秋に新たなパック商品を発売、自社の上海―中部線と中部―新千歳線を乗り継ぐ形で北海道に送り込む。北海道観光は中国で人気が高まっており、成田や羽田経由で向かう際の座席確保が難しくなっている。中部―新千歳線で代替して増加する需要を取り込み、同路線の搭乗率向上につなげる。

全日空は現在、中部―上海線を週7往復、中部―新千歳線を1日8往復運航している。上海万国博覧会(上海万博)終了後の11月をメドに、旅行会社と連携して、両路線を組み合わせた3泊4日などの旅行商品を発売する。北海道の自然や海産物、温泉を楽しめる内容にする見通しだ。

2009年の訪日中国人は約101万人。7月から中国人向け個人観光ビザ(査証)の発給要件が大幅に緩和されたことなどを受け、訪日数の増加が見込まれている。

中国人の日本観光はこれまで、東京から大阪までの「ゴールデンルート」と呼ばれる地域が目立っていた。関西国際空港から入国、大阪や京都を回って東京に移動。銀座での買い物や東京ディズニーランドに寄って成田空港から帰国するといったパターンだ。

さらに最近では「成田や羽田から入国して北海道を観光し、東京に戻るプランも人気が高まっている」(全日空名古屋支店)。これに伴い、成田・羽田―新千歳線の座席が確保しにくくなっているという。

このため全日空は所要時間に大きな差がなく、座席に余裕がある中部―新千歳線を活用して中国人観光客を呼び込む。年間数万人の旅客増を見込み、同路線の搭乗率を現在の6割から7割まで高めたい考え。

全日空の中部空港発着路線は苦戦が続く。09年度の損益は100億円規模の赤字となったもようで、テコ入れが急務になっている。

今回は中国での北海道人気を生かす戦略だが、将来は中部地方への中国人観光客誘致にも力を入れていく。具体的には株主である名古屋鉄道グループなどと組み、北海道観光とふぐで有名な日間賀島(愛知県南知多町)観光を組み合わせた旅行商品などを検討する。

すべての記事が読み放題
有料会員が初回1カ月無料

セレクション

トレンドウオッチ

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン