2019年4月26日(金)

名古屋中心部に活断層2本 一部は高速直下

2012/11/6付
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名古屋市内を南北に縦断する、これまで知られていなかった活断層が2本存在するとの分析結果を、名古屋大と広島大のチームが5日までにまとめた。一部は約5キロにわたり高速道路の直下を走るとみられ、防災計画に影響する可能性もある。

大都市部は商業施設や住宅が密集、高速道路や鉄道などのインフラも集中しており、地表のずれにもろい側面がある。調査手法の進歩などにより隠れた活断層を見つけやすくなっており、名古屋市以外の大都市圏でも調査が今後の課題となりそうだ。

今回確認された全長はそれぞれ約10キロだが、さらに延長することも考えられる。チームの杉戸信彦・名古屋大研究員(自然地理学)は「マグニチュード7級や、それ以上の大地震を引き起こす可能性があり、詳しい調査が必要だ」としている。

チームは名古屋市中心部の地形を、空中写真や立体画像などを使い詳しく解析。地下の地層がずれることでできた崖や地面の高低差など、断層が原因とみられる地表面の変形が広範囲にあるのを見つけた。

また既存の地質データから、地層の深さが急に変化し、ずれが生じたとみられる箇所があることも確認。約1万2千年前以降に堆積した新しい地層に変形があり、それより古い時代でもずれのあとがあるなど、活動を繰り返してきたとみられることから、いずれも活断層と判断できるという。

チームは活断層を「堀川断層」「尼ケ坂断層」と命名。堀川断層は名古屋城北部から、名古屋駅の東を通り熱田神宮(名古屋市熱田区)近辺まで、尼ケ坂断層は尼ケ坂駅(名古屋市北区)付近から南へ延びている。

堀川断層は一部が名古屋高速都心環状線にかかるほか、尼ケ坂断層は都心環状線の丸田町ジャンクションから、高速3号線と堀田駅が交差する辺りまで、約5キロの区間で高速の直下を通るとみられる。〔共同〕

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