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ラクオリア創薬社長「新薬開発・販売権、年内2~3社と契約」

米ファイザーの研究所が2008年7月に独立起業した創薬ベンチャーのラクオリア創薬(愛知県武豊町)。中部では珍しい創薬ベンチャーとして創立丸2年を迎えた今夏、国内外の製薬企業との提携が相次いで決まった。さらに2、3社との契約も控えているといい、研究成果の刈り取りが始まっている。長久厚社長に聞いた。

――韓国CJ第一製糖と国内の丸石製薬への新薬候補品の権利供与で、初めてまとまった売り上げを確保できる。

「開発・販売権を供与する対価として、契約一時金などで10年12月期に十数億円の売り上げを計上する。売り上げを伸ばすスケジュールは当初予定から6カ月から9カ月くらい遅れている。ただ2社との契約が追い風となって、年末までに別の製薬会社2、3社の契約をまとめられそうだ。11年12月期は売上高が20億円を超える見通しで、早ければその次の期に単年黒字となる同30億円以上に伸ばしたい」

――治験の進め方は。

「8月から米国で初の治験を始めたが、現在の資金繰りでは年1品目ずつ治験を追加するので精いっぱいだ。新薬開発を加速するためにも、予定通り来年の早い時期に上場して資金を集めたい」

――現在の事業計画だと赤字上場になる。

「当社の技術水準の高さや候補品の豊富さを理解してもらえれば不可能ではない。創薬ベンチャーは2、3品目の候補品で起業することが多いが、当社は設立時に15品目あった。現在は18品目だ。有効性の検証も進み、候補品を『(1)基礎研究段階(2)治験準備・治験中(3)治験終了』で分類すると、2年前の『6・6・3』から『7・8・3』に進展した」

――投資家からは固定費減を狙って社員の削減を求められるのでは。

「圧力は常にあるが創薬ベンチャーは人が財産。現在、正社員は70人だ。設立時から人は減らしていないし、減らすつもりもない」

「製薬業界の世界トップ10の中で当社が提携に向けた話し合いをしていない企業はない。今後、大手製薬と共同研究契約を交わすなどして当社の『信用力』を高め、投資家に納得してもらえる成果を出していきたい」

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