小中学校統廃合で高台へ 愛知・田原、津波対策で

2013/6/3付
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南海トラフの巨大地震で約22メートルの高さの津波が想定される愛知県田原市の教育委員会は2日までに、海抜が低い地域の小学校などを廃止して、高台にある中学校の跡地に統合する計画案をまとめた。東日本大震災後、被災地以外でも高台移転の動きが進むが、学校再編に伴う計画具体化は珍しい。

市教委によると、対象となる学校は渥美半島の先端にある堀切、伊良湖、和地の3小学校と伊良湖岬、福江の2中学校。

5校のうち堀切小は海抜5メートルで、巨大地震による津波被害は必至とされる。対策として、約1.5キロ離れた高台に15分以内で走る避難訓練を週に1回、実施している。

市は2015年度から3小学校を順次統廃合し、海抜15~20メートルの伊良湖岬中を取り壊した跡地に、20年度から新小学校を開校する。地盤をかさ上げし、市民館を併設して地域の防災拠点とする。

一方、伊良湖岬中は、半島の三河湾側にある福江中への統合を検討する。

内閣府の想定では、南海トラフの地震で田原市には最大22メートルの津波が到達し、最短到達時間は12分と推定される。愛知県によると、死者は1400人に上り、市内110ヘクタールが10メートル以上の浸水に見舞われるという。

統廃合計画に関し、嶋津隆文教育長は「子どもの安全を第一に考えた。地域と連携しながら対策を進める」としている。〔共同〕

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