留萌、オートキャンプで観光 振興 ホテルの少なさ逆手に
宿泊施設の少ない留萌で「キャンピングカーで滞在客を呼び込もう」という試みが始動する。豊かな食材や絶景を材料に交流人口を増やし、「オートキャンプの街・留萌」のイメージに沿った新産業の育成も目指す。まず26~27日、留萌市のゴールデンビーチで「オートキャンプフェスティバル」を開く。
留萌振興局によると、全国のオートキャンプ利用者の10%が50歳以上。2006年の8%から比率が上昇し、時間に余裕がある熟年層の利用が拡大している。「大型ホテルの整備は難しいが、すでに宿泊手段を持っている人を対象にできればと考えた」(渡辺稔之・健康産業支援室長)
26日のフェスには112台326人が参加を予定。経済効果や問題点を洗い出し、今後につなげる。留萌管内ではエビ、タコ、ホタテなどの海産物のほか、コメや果物の評価も高い。海岸沿いには夕日の名所も多く、今後は各地で「食」を生かしたオートキャンプ大会を企画する。さらに有休農地を市民農園として活用し、オートキャンパーをひき付ける。キャンピングカー関連企業やアウトドア産業の誘致・育成も目指す。