2019年1月21日(月)

野口観光、道外に初進出 箱根で旅館など4施設買収

2011/2/23付
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道内旅館大手の野口観光(登別市、野口秀夫社長)は道外に初進出する。このほど、温泉地で有名な神奈川県箱根町の旅館など4施設を買収。改装工事を経て、6月以降、順次、高級旅館として開業する。投資額は施設の買収費、改装費などで20億円超。道内の高級旅館が好調なため、より市場の大きい関東近郊への進出を決めた。箱根進出を足がかりに今後も本州で拠点を拡大する。

今回買収したのは、高級旅館「元湯場沙羅亭」と、企業の保養所だった「紅葉閣」「箱根強羅荘」「早雲山荘」の4施設。「紅葉閣」は日本たばこ産業の、「箱根強羅荘」は明治安田生命保険のそれぞれ保養所だったが、すでに運営を中止している。「早雲山荘」はもともと日本輸出入銀行の保養所で、国が資産処分したものを入札で取得した。

第1弾として、6月に沙羅亭を和食主体の旅館「北乃風茶寮」として開業する。紅葉閣は野口観光の旅館の高級ブランドである「望楼」に、隣接する早雲山荘と箱根強羅荘は一つの旅館に改装する。

運営は子会社の野口リゾートマネジメント(登別市)が手掛ける。3施設の従業員は正社員50人、パート50人の計100人程度になる見通しで、道内の施設から5~8人を派遣、残りの従業員は現地で採用する。施設を統括する初代総支配人には野口社長の長男、野口敏秀常務(33)が就任する。

箱根では温泉旅館間の競争が激しいため、道内の既存施設と協力する。登別市と函館市にある高級旅館「望楼」の宿泊客を対象にダイレクトメールで新施設を紹介する。多くが首都圏在住のため高い効果が見込めるという。サービス面では北海道米など道産食材を箱根の施設で提供して差別化を図る。

野口観光は登別温泉や函館湯の川温泉など道内で14の旅館やホテルなどを運営する。2009年に伊豆半島などの温泉旅館の買収に乗り出したが、条件面で折り合わず断念した経緯がある。今回の箱根進出を契機に本州の不動産情報が迅速に入手できるようになり、今後も関東近郊を中心に拠点を拡大する考えだ。11年3月期の売上高は130億円の見通し。

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