北洋銀、旧札幌銀本店を廃止 統合3行集約完了
北洋銀行は16日、旧札幌銀行の本店だった札幌営業部を来年3月に廃止し、本店営業部に統合すると発表した。近接する営業店の機能を集約し、年1億円ほどのコスト削減を見込む。2011年には旧北海道拓殖銀行本店と北洋銀本店の統合を終えており、今回で経営統合した3行の本店集約が終わる。
札幌営業部の職員40人はほかの店舗などに配置する。店舗が入るビルは自社保有しており、跡地となる1~2階の利用方法は決まっていない。廃止で光熱費や端末の維持費の削減を見込む。
北洋銀、旧拓銀、旧札銀の本店はいずれも札幌駅前通と大通公園が交わる札幌市内の中心地に立地。旧拓銀本店跡地に新しいビルを建てたことにあわせ、11年に北洋銀と旧拓銀の本店をまとめた。旧札銀の本店とは札幌市全域を営業区域とする機能が重複しており、解消が課題だった。
北洋銀はコスト削減のため、道内の店舗集約を打ち出している。来年10月までに現在より10店減らし174店を目指す。