2019年7月19日(金)

猛暑特需、エアコン・飲料好調 自動車は秋枯れ懸念

2010/9/9付
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全国的な猛暑に見舞われた今夏。札幌管区気象台によると北海道の平均気温は平年に比べ2.8度高く、1946年以降の最高を記録した。清涼飲料や家電など個人消費は猛暑の特需に沸いた。ただ、エコカー補助金が7日で事実上終了し、今後、自動車の販売減が確実視されるなど「秋枯れ」を懸念する声も強まっている。

ヨドバシカメラマルチメディア札幌では猛暑に加え、家電エコポイント制度の後押しもあり、「エアコンの販売が冷夏だった昨年に比べ4倍になった」。扇風機も4倍に伸びたという。

猛暑は清涼飲料水やビールの売れ行きにも貢献した。セイコーマートの7月26日~8月29日のスポーツドリンクの販売は前年同期比約40%増となり、炭酸飲料も2ケタ増えた。

サッポロビールは道内のビール類の出荷が5%伸びた。「ビールの消費減少が続くなか、猛暑の影響は大きかった」という。キリンビールでは無料でビールが飲める千歳工場の見学者が8月には前年同月に比べ47%増えたという。

8日、月例の記者会見を開いた日銀札幌支店の宇平直史支店長は「一部の野菜の生育が悪いなどマイナス面もあるが、猛暑は全体的に北海道にとってプラスだった」と総括した。

ただ、秋以降は個人消費の減速懸念が強まっている。エコカー補助金は7日に財源が底をつき、事実上終了した。宇平支店長は「需要を先食いしていたため、マイナスは避けられない。(販売台数は)2ケタは減るだろう」と見る。

札幌トヨタ自動車(札幌市)では「9月後半か10月からは販売減を覚悟している」という。9月中は一部車種を対象に無料でスタッドレスタイヤを提供したり、それ以降も特別仕様車を5車種で投入したりして、顧客のつなぎ留めを狙う。

猛暑の反動や残暑の厳しさも消費に影を落としそうだ。丸井今井札幌本店でも夏物衣料の最終処分品の方に大半の消費者の目が向いており、秋冬物の立ち上がりが例年より鈍いという。セール品ばかりでは1人当たりの購買単価が伸びないため、「早く涼しくなってくれれば」(総合企画部)との声も漏れる。

北海道21世紀総合研究所の斉藤正広調査部長は「(エコカー補助金などの)政策効果がなくなり、円高で国内景気が腰折れすれば道内にも影響が出る。道内景気の足取りは重い」と話す。中国人観光客の増加などの明るい材料を生かす知恵が求められる。

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