札幌中央市場、生ごみ使い飼料製造 13年春にプラント稼働

2012/3/15付
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 札幌市中央卸売市場(札幌市)は、市場で発生した生ごみから家畜飼料を作る。4億円程度を投じ、施設内の廃棄物収集所に飼料を製造するプラントを設置。プラントの燃料には木製の魚箱などを使い、循環型システムを構築する。廃棄物処理費用を減らすとともに、市場で発生した廃棄物を有効活用する狙い。

 飼料製造プラントは廃棄物収集施設(800平方メートル)の隣接地(400平方メートル)に設置する。国の補助金約1億7000万円を活用し、残りは自前で調達する。5月に着工し、2013年3月の稼働を目指す。

 中央卸売市場では、レタスやキャベツの外皮、傷んだ果物などの生ごみが発生し、年間2357トン、魚箱や木質パレットなどが700トンに上る。市場は廃棄物処理会社に引き取ってもらい、この費用が年7700万円かかっている。新プラントを稼働させれば、年5000万円の経費を削減できると見込む。

 新設するプラントでは、収集した生ごみを破砕機で粉砕。乾燥機に通し、混入する異物を取り除いて飼料にする。市場で扱う野菜は季節ごとに変わる。栄養価を保つため他の飼料と混ぜて使うことを想定。飼料は養豚業者向けに販売し、年200万円の収入を見込む。

 市場で発生する不要になった魚箱や木質パレットはプラントの燃料に活用する。破砕機で粉砕しバイオマスボイラーを使って燃やし、発生した熱を生ごみの乾燥に活用する。

 量販店が生産者との直接契約を拡大していることやネット販売の普及、若者の魚離れなどの影響で、中央卸売市場の経営は厳しい。資源の有効活用や経費削減などで、経営体質の改善が喫緊の課題となっている。釧路市や帯広市、函館市など地方卸売市場とも連携し、品ぞろえの強化も進める。

 中央卸売市場の取扱高は10年度に1600億円とピークの98年度と比べ800億円減った。20年度には1360億円まで減少する見通し。取扱量の減少で収入が減り、このままでは16年度には資金不足に陥る懸念がある。

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