カラカミ観光、MBOで上場廃止へ 資産売却含めリストラ加速

2011/11/7付
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カラカミ観光は7日、MBO(経営陣が参加する買収)を実施すると発表した。不況や震災の影響で経営環境が悪化しており、上場を維持したままでの再建は困難と判断した。上場廃止によって経営の自由度を高め、資産売却を含めた事業再編を加速する。

経営者が設立した資産管理会社KKTがTOB(株式公開買い付け)により、創業家などが保有する一部株式を除いた株式(発行済み株式73%に相当)の取得を目指す。買い付け価格は1株当たり120円で7日の終値(103円)に対して17%の上乗せとなる。買い付けの下限は345万2924株で、買い付け予定数は631万6088株。買い付け期間は8日から12月20日まで。TOBに伴い、メーンバンクの北海道銀行から8億8000万円を上限とする融資を受ける。

カラカミ観光はTOB成立後にKKTを吸収合併し、来年3月をメドに大証ジャスダック市場から上場廃止となる。

7日、記者会見を開いた片山達哉社長は「株主の皆様にはさらなるリスクや負担がかかる可能性あるため、断腸の思いだが判断した」と説明した。カラカミ観光は震災による団体客や外国人客の減少で業績が悪化、2012年3月期の連結最終損益は2億円の赤字と4期連続の赤字になる見通し。9月にホテルエメラルド(釧路市)と川崎グランドホテル(川崎市)の売却を発表するなど経営資源の選択と集中を進めてきた。上場廃止で資産売却を含めた事業再構築を加速し、12年度以降の黒字化を目指す。

カラカミ観光は1965年、阿寒湖温泉にホテルを開業してホテル事業に参入した。1990年代から2000年代にかけて既存施設の買収などでホテル事業を拡大、04年にジャスダック市場に上場した。近年は景気低迷で業績が悪化しており、経営再建が課題だった。

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