2019年2月18日(月)

札幌グランドホテル建て替えへ、富裕層向けに刷新

2011/2/2付
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グランビスタホテル&リゾートは、主力施設である札幌グランドホテル(札幌市)の本館を建て替える検討に入った。100億円程度を投じて客室の広さを約2倍にするなどして、2018年の営業再開を目指す。現在の建物で営業を始めてから45年がたち、老朽化が進んでいた。札幌市内のホテルは供給過剰にあるため、富裕層向け施設に刷新して競争力を高める。

札幌グランドホテルは1934年の開業。現在は本館、別館、東館の3棟があり、本館と東館はグランビスタ、別館は三菱地所が土地と建物を所有している。まず2013年から3年間かけて、札幌駅前通に面した東館の客室を改装。収益力を高めたうえで15年をメドに本館の解体工事に着手する。

建て替えに伴い、本館の客室を広くする。現在は22~25平方メートルの標準的なダブルルームを40平方メートル超にするなど居住性を高める。客室数も3棟合計で561室から200室程度まで減らす。主な顧客層だった本州からの団体客が減少傾向にあるため、外国人を含めた富裕層の個人旅行者向け施設に転換する。

同時に別館の改装も進める。商業施設のほか、医療モールの誘致を想定している。政府が医療滞在ビザの発給を始めることを追い風に、今後は検診や治療を目的に来道する外国人客が増えると見ており、ホテルとの相乗効果を狙う。

札幌市中心部では、今年3月中旬にJR札幌駅と大通を結ぶ地下歩道が開通。札幌グランドホテルは札幌駅から地下で行き来できるようになり、宿泊需要が高まると見ている。京王プラザホテル札幌が客室を改装するなど、他のホテルも団体客から個人旅行客へのシフトを始めており、本館の建て替えで競争力を維持する。

グランビスタは三井観光開発が前身。05年に投資ファンドの大和証券エスエムビーシープリンシパル・インベストメンツが筆頭株主になり、経営再建を進めている。10年3月期の売上高は333億円で、そのうち札幌グランドホテルが2割弱を占める。

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