鉄人28号は交流の証し(震災取材ブログ)
@宮城・気仙沼

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2012/11/2 7:00
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約50の店舗が集まる「気仙沼復興商店街南町紫市場」(宮城県気仙沼市)の副理事、坂本正人さん(55)の名刺には漫画家、横山光輝氏の代表作「鉄人28号」が描かれている。

気仙沼復興商店街南町紫市場の坂本正人副理事(宮城県気仙沼市)

気仙沼復興商店街南町紫市場の坂本正人副理事(宮城県気仙沼市)

それは阪神大震災の被災地、神戸市長田区の大正筋商店街などとの交流の証しだ。先日、神戸を訪れる機会があり、約3年ぶりに大正筋商店街に立ち寄った。以前、取材でお世話になった振興組合理事長の伊東正和さん(63)を訪ねた。

大正筋商店街はJR新長田駅から徒歩5分ほどの場所にある。阪神大震災で約100店舗の9割が全焼。再開発が難航し再建に9年かかった。立派なアーケードができたが、客足が戻らない。にぎわいを取り戻そうと着目したのが、神戸市出身の横山氏の鉄人28号だ。「復興のシンボルに」とJR新長田駅近くの公園に2009年秋、高さ18メートルのモニュメントが登場した。

原寸大の鉄人28号のモニュメント(神戸市長田区)

原寸大の鉄人28号のモニュメント(神戸市長田区)

東日本大震災後、大正筋商店街には自治体や非営利組織(NPO)など多くの人が「復興街づくりについて学びたい」と視察に来たという。気仙沼復興商店街の坂本さんも今年6月、訪れた。

「震災前のようなシャッター商店街には二度としない」。坂本さんはこうした決意で復興商店街の集客に取り組む。歯科技工士だったが、街の復興にかかわりたいと仕事を辞めた。手帳には商店街を訪れる旅行会社などのツアーの予定がびっしり書き込まれている。「土日は客が多いから、休まず店を開けよう」「お客さんが帰る時は自分の店で買ってくれなくても、店から出て見送りましょう」。次の訪問につながるようにと、商店主らの意識改革にも取り組む。

しかし、時がたつにつれ周囲の関心が薄れてきていると感じる。飲食店は好調だが、物販店の勢いが鈍いなど、店舗間の差も気になる。

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