人工クモ糸の試作工場が稼働 スパイバーなど

2013/11/28付
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「夢の繊維」といわれる人工クモ糸繊維の試作品の量産工場が28日、山形県鶴岡市で完成、稼働した。クモ糸を開発した慶応大発ベンチャーのスパイバー(同)と自動車部品メーカーの小島プレス工業(愛知県豊田市)が今年6月から共同で建設してきた。月産100キログラムから始め、2015年までに年産10トンまで増やし、興味を示す国内外の企業などにサンプル供給する予定だ。

工場名は「プロトタイピングスタジオ」。場所はスパイバーの隣接地にあり、敷地面積は約2500平方メートル、延べ床面積は約1000平方メートル。総投資額は約9億5000万円。うち独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)から約4億4000万円、山形県から約1億2000万円の助成を受けた。

量産するのは、スパイバーがクモ糸の組成にヒントを得て合成した人工クモ糸繊維「QMONOS(クモノス)」。鉄鋼の4倍の強度とナイロンより高い伸縮性がある次世代素材で、自動車や医療分野などでの応用が期待されている。

スパイバーと小島プレス工業の両社は同日、生産から供給までを手掛ける共同出資会社を来年度中に設立することで合意した。今後、社名や人事、出資比率などを詰める。

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