2018年10月18日(木)

アコースティック・電子混合ピアノに低価格品 ヤマハ

2010/12/28付
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ヤマハはアコースティックピアノの弾き心地を感じながら、電子音で演奏する「ハイブリッドピアノ」市場を本格開拓する。従来製品より価格が4割程度安い製品を2011年春をめどに投入。11年3月期に6億円程度にとどまる見通しの売上高を、12年3月期には2.5倍の15億円に高める。新しいピアノの楽しみ方を広く提案し、冷え込む需要を喚起する。

ハイブリッドピアノ「アバングランド」は通常のピアノと同じアクション機構を採用。弾き手の演奏の強弱などを特殊なセンサーで感知し、デジタル化した同社最高峰のグランドピアノの音色を特殊なスピーカーシステムを使って再現する。ピアノの弾き心地を守り、消音機能や録音・再生機能など電子ピアノならではの機能も利用できる新しいコンセプトのピアノで、昨年4月に発表した。

しかし性能を重視したため価格は152万~110万円と割高で、まだ市場に浸透していない。来春までに投入する新機種は従来機種の製造ノウハウを生かし、ピアノ自体も小型化することで、価格を70万円前後に抑える方針だ。

ピアノの国内市場は約30年前から縮小傾向が続いている。市場がすでに成熟しているうえ、マンションなど集合住宅に住む消費者が増えたため、消音機能のある電子ピアノに買い替えが進んだのが原因だ。

ただ音の問題を解消したうえで、もっと本格的なピアノの弾き心地を家庭で楽しみたい音楽ファンも多いのが実情。そうした演奏家の需要を低価格のアバングランドの投入で喚起し、ピアノ市場の底上げを狙う。来春以降も順次、販売拡大策を打ち出して13年3月期の売上高を30億円に引き上げる方針だ。

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